研究課題/領域番号 |
21390595
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
小野 智美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (70304110)
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キーワード | 幼児 / 自律性 / 手術 / 親 / 協働 / 看護介入 |
研究概要 |
本研究の目的は、日帰り手術に向けての幼児の自律性を親と協働して支援する看護介入プログラムの有用性を検証することである。本研究の3年目にあたる平成23年度は、研究初年度に構築した研究計画に従い、データ収集を継続することが一義的な課題である。研究継続のために、データ収集施設内に設置されている研究倫理委員会に再度、研究計画書を提出し、本研究の最終年度までの研究実施の承認を得て、データ収集を継続している。3月末までに収集したデータ数は10ケース(介入群6ケース,非介入群4ケース)であり、予定していた30ケース/年には満たない状況であった。原因としては、本研究の実施している当該施設において、対象となる症例数が昨今やや減少していると思われる。主な理由は医師やケアや診療システムの変更や、本研究の対象年齢である幼児期後期により以前に手術を実施する傾向が高くなっていると思われる。また、研究者自身も他の研究データの収集に時間が費やされたことも原因の1つである。データ収集が遅れているため、対象年齢を少し下げたり、対象疾患を広げるなどの対処を行っていく。さらに主な教育活動である長期の臨地実習がデータ収集を難しくする後期期間においても、曜日を決めてデータ収集を継続できる環境を調整すること、データ収集中の部署にさらに協力を依頼していく必要がある。本研究はランダムアサイメントを用いた介入研究であり、倫理的問題に十分な配慮を行いながら研究参加を依頼している。そのため、調査者を安易に増やすことも難しく、検出力の見直しや、質的データを補足するなど研究成果を示していけるような工夫を意識しながら、地道なデータ収集活動を継続していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の実施している当該施設において、対象となる症例数が昨今やや減少していると思われる。主な理由は医師やケアや診療システムの変更、本研究の対象年齢である幼児期後期により以前に手術を実施する傾向が高くなっていることが等が挙げられる。また、研究者自身も他の研究のデータ収集に時間が費やされたことも原因の1つである。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集が遅れているため、対象年齢を下げたり、対象疾患を広げるなどの対処を行っていく。さらに主な教育活動である長期の臨地実習がデータ収集を難しくする後期期間においても、曜日を決めてデータ収集を継続できる環境を調整すること、データ収集中の部署にさらに協力を依頼していく必要がある。本研究はランダムアサイメントを用いた介入研究であり、倫理的問題に十分な配慮を行いながら研究参加を依頼している。そのため、調査者を安易に増やすことも難しく、検出力の見直しや、質的データを補足するなど研究成果を示していけるような工夫を検討しながら、地道なデータ収集活動を継続していく。
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