研究課題/領域番号 |
21390603
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
三國 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50265097)
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研究分担者 |
廣瀬 たい子 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 教授 (10156713)
草薙 美穂 天使大学, 看護学研究科, 講師 (90326554)
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キーワード | ワークライフバランス / 母子相互作用 / 就労女性 |
研究概要 |
本研究は、働く母親とその子どもを対象とした調査を子どもが6ヶ月から3歳まで縦断的に実施し、働く母親のワークライフバランスと母子相互作用、子どもの発達との関連について明らかにすることを目的としている。今年度は本研究の初年度に当たり、まず「ワークライフバランス」をキーワードとした国内外の文献検索を実施し、研究の動向を調べた。その結果、国外文献ではCHINAHLを用いて11件が検索された。これらの文献は、医師、助産師、看護師等の医療職や学生等を対象としたものであり、母親あるいは子どもに焦点を当てた調査はみあたらなかった。また国内文献では、JDream IIを用いて21文献が検索され、国外文献と同様に母親や子どもを対象とした調査はほとんどみあたらなかった。国内外の研究の結果から、ワークライフバランスと個人の健康状態や安寧(Wellbeing)に関連があることが示された。また、多くの文献でワークライフバランスの関連要因に関する研究が十分でなく、今後取り組む必要性についても述べられていた。今年度の後半には、対象者の選定のためにA市において産休明けから乳児を受け入れている認可保育所の最新のデータベースを作成し、A市保育担当部局より承諾を得た上でそれぞれの保育所長への研究依頼を実施した。さらに調査実施者とデータ分析者の訓練のために、母子相互作用場面の録画方法とコーディングの方法について講習を開催するとともに乳児期の子どもを持つ母親を対象に予備調査を実施し、質問紙の妥当性を確認した。次年度から、乳児と母親を対象とした調査を開始する予定である。
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