研究課題/領域番号 |
21390604
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
島内 節 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (70124401)
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研究分担者 |
薬袋 淳子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10445124)
成 順月 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (00555055)
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キーワード | 高齢者 / 在宅ケア / 自立促進 / 介入研究 / 国際比較 / ADL / IADL / 日常生活行動 |
研究概要 |
「研究目的」本研究は軽度要介護高齢者が過去にできていた基本的な日常生活行動を取り戻すために、自宅で実施できるケアプログラムの開発と介入効果を検証し、それに基づいた教育ツールを開発し、実用化を目的とした。 「研究方法」65歳以上の在宅ケア利用者でケアマネージャーによる無作為割りつけ介入研究を行った。介入群にはIADLを中心とした基本的な日常行動の非自立項目に焦点を当て16タスク(項目)について自立促進プログラムを用いて2か月ごとに3回介入(生活行動の指導)を行い、6か月後の変化から介入効果を検証した。その16タスクを図入りで教育ツールとしてブラッシュアップし、使用しやすくした。実用化のために現地報告会を行い、ケアプランへの活用方法について研修を行った。 「実施状況」国内において神奈川県南足柄市と栃木県大田原市で調査したものとを分析した。韓国での調査を分析した。 介入群は対象群よりもうつ状態の改善したこと、また高齢者自ら実施頻度が高い群は、特にIADLの全体的な自立または現状維持の率が高かった。 韓国では日本の特定高齢者に該当する群にも実施したら、自立改善率が非常に高かったので、この群への働きかけの重要性が明らかになった。 日本の結果に基づいて栃木県大田原市でケアマネージャーに対して自立促進のプログラムの教育ツールとしての使用方法、実用化に向けて16タスクのケアプランへの活用方法の研修を行い高い評価を得た。
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