研究課題/領域番号 |
21401009
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)
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研究分担者 |
内山田 康 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (50344841)
足立 明 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90212513)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 社会運動 / 開発 / アクター・ネットワーク論 / ネパール / スリランカ / インド |
研究概要 |
本研究は、南アジア地域において、搾取や差別に対する闘いや農村の過疎化・疲弊に対抗して始まった社会運動の事例研究を行うことにより、自由化やグローバル化の中で急速に変貌する現代南アジア農村部の変容過程に光をあてるとともに、「第三世界」における社会運動と開発についての新たな分析視点の構築に貢献することを目的とした。ネパールにおける債務農業労働者の解放運動と南インドのダリト(被差別カースト)の地位向上運動を中心的な事例として研究し南アジア地域の社会運動の固有性と多様性をとらえることをひとつの目的とした。これらの運動について、その「契機」と「結果」だけではなく、その過程の複雑さや、参加者の経験や解釈の多様性を重視する。 23年度以降はとくにネパールにおける債務農業労働者解放運動の展開とタルー人の自治州要求運動、南インドにおけるダリトの儀礼実践を中心的な事例として検討した。また社会運動と開発のとらえ方についての方法論的検討にさらに力を注いだ。具体的には、これまで検討してきた、「動き」や「アッサンブラージュ」という視点やLatourのネットワークやsubscriptionという概念の有効性に加えて、ネパールの四つ辻に立つ像の破壊と建築に注目した、モノから見る社会運動史の試みや、Latourの新しい議論にあらわれる「存在様態」(modes of existence)やスケールの違いや縺れ、言説とモノの関係の再検討を行い、これらが日本の戦後復興や、原発事故後の様々な動きと比較検討しつつ、社会運動と開発を巡る論点の整理を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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