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2009 年度 実績報告書

20世紀前半朝鮮半島北部の地域社会に関する社会史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21401014
応募区分海外学術
研究機関同志社大学

研究代表者

板垣 竜太  同志社大学, 社会学部, 准教授 (60361549)

キーワード朝鮮半島北部 / 社会史 / 地域社会 / キリスト教ミッション / 近代教育
研究概要

今年度は当初計画どおり、研究の第1段階、すなわち20世紀前半朝鮮半島北部の地域社会について広く文献資料を収集するとともに、並行して聞き取り調査を進めながら、市郡レベルで研究対象地域を選定することを第一の目的として研究を実施した。その結果、キリスト教会の伝道拠点(missionary station)が置かれていた地域に絞ることが、多面的に地域事情を知ることができるとの結論にいたった。そこで、米国長老派教会が布教していた平安北道の宣川、黄海道の載寧、カナダ長老派教会(1925年以降はカナダ連合教会)が布教していた咸鏡南道の咸興の3地区に絞り込むことにした。そのうえで次のような調査を実施した。
1米国フィラデルフィアにある米国長老派歴史協会で宣川・載寧の資料を収集した。
2カナダ・トロントにあるカナダ連合教会文書館で咸興の資料を収集した。また同地では、咸興出身の高齢者へのインタビューを実施した。
3北海道大学図書館にある地域資料を収集した。また、同志社大学人文科学研究所所蔵の朝鮮北部関連資料をマイクロフィルム化して利用可能にした。
4日韓の書店、古書店等を通じて、郡誌をはじめとした基礎的な地域資料を集めた。
5米国・ハーヴァード燕京図書館にある膨大な関連資料を系統的に複写した。
6研究補助者を雇用し、資料のPDF化など資料の整理作業を進めた。
7日本、米国、韓国の専門家から研究遂行のための情報提供をうけた。
なお2009年8月中旬以降は、在外研究先のハーヴァード燕京研究所を拠点に研究を進めたことを付記しておく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 指紋押捺経験をつなぐ:「お前は誰だ!」をめぐる政治と記憶2010

    • 著者名/発表者名
      板垣竜太
    • 雑誌名

      日本学報(大阪大学) 29

      ページ: 17-36

  • [雑誌論文] 日韓会談反対運動と植民地支配責任論:日本朝鮮研究所の植民地主義論を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      板垣竜太
    • 雑誌名

      思想(岩波書店) 1029

      ページ: 219-238

  • [雑誌論文] 批判と連帯:日韓間の歴史対話に関する省察2009

    • 著者名/発表者名
      板垣竜太
    • 雑誌名

      文化人類学 74(2)

      ページ: 293-315

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      板垣竜太
    • 雑誌名

      朝鮮半島のことばと社会:油谷幸利先生還暦記念論文集(のうち「戦時体制下ソウルの職工日記(1941年)について」)(油谷幸利先生還暦記念論文集刊行委員会編)(明石書店)

      ページ: 558-595

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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