研究課題/領域番号 |
21401015
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
飯島 明子 天理大学, 国際学部, 教授 (70299155)
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研究分担者 |
ダニエルス クリスチャン 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30234553)
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
樫永 真佐夫 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 准教授 (10342643)
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キーワード | 東洋史 / メコン河流域地域 / 現地語文書 / 在地文書 / データベース |
研究概要 |
1.平成23年8月~11月の間に研究代表者1名と分担者3名がフランス及びイギリスに出張して、メコン河流域地域の植民地化以前の時代から植民地化の過程を通じて制作された在地文書の収集を目的とする調査を、共同あるいは単独で行った。フランスでは平成21年度の調査開始から引き続き、フランス外務省文書館(パリ・クルヌーヴ分館)で調査を行った他、ナントの外務省文書館分館、フランス極東学院(パリ)を訪れ、それぞれにおいて、領事館文書を中心とする調査(ナント)、黒タイ文献を中心とする調査(極東学院)を行った。イギリスでは、ケンブリッジ大学図書館(ケンブリッジ)所蔵スコット文書の調査を引き続いて行った。 2.メンバーが各自の専門に応じて収集した文書を解読しながら(ラーオ語・文字文書の一部については別途ラーオ語文献の専門家に協力を依頼した)、データベース化・解題作成の作業を進めた。 3.海外調査に向けた準備・打ち合わせ会、調査後の報告会として、研究代表者・分担者・協力者が会合する国内研究会を2回開催した。研究会においては、各自が報告を行ったほか、調査報告論集のまとめ方についても相談した。 4.3年間の調査研究活動の暫定的まとめとして、調査報告論集を作成、印刷に付した。内容は3部から成り、第I部は各メンバーが専門に応じて分担した言語・文字による在地文書のフランス・イギリスにおける所蔵状況についての概要報告、第II部では各メンバーが収集した文書を数点ずつ紹介しながら、それらの文書を通じて示唆される今後の当該地域の歴史研究の可能性について論じている。第m部は、文書のカタログで、メコン河流域地域の在地文書の豊富さと多彩さを概観できるよう配慮しつつ、さまざまな文書の画像を提示している。
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