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2009 年度 実績報告書

近代中国における回民コミュニティの経済的・文化的活動

研究課題

研究課題/領域番号 21401026
応募区分海外学術
研究機関武蔵大学

研究代表者

黒岩 高  武蔵大学, 人文学部, 准教授 (60409365)

研究分担者 吉澤 誠一郎  東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80272615)
佐藤 実  大妻女子大学, 比較文化学, 助教 (70447671)
森本 一夫  東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00282707)
キーワード回民 / ムスリム / 中国ムスリム / イスラーム / 少数民族
研究概要

研究期間の初年度にあたる本年度は、研究計画に従って、河南省の回民(中国ムスリム)コミュニティを中心に、2回の現地調査を行い、碑文資料の収集及び聞き取り調査を行った。
まず、7月29日~8月8日の期間に研究代表者、上記の研究分担者、及び連携研究者(青木隆、古市大輔)の6名による合同調査の形で、開封・鄭州周辺の11の回民コミュニティを対象に資料収集と聞き取り調査を行い、碑文資料70点余り(デジタル画像)と聞き取りデータ等を得た。
これらの資料の分析は各地コミュニティのありかたの多様性とコミュニティ相互のネットワークに注目しつつ、中国各地の回民コミュニティの歴史的変遷を考察することをめざす、本研究課題の研究活動の根幹となるものである。
収集した資料は代表者・分担者・連携研究者がそれぞれのテーマに従って分析を進めており、その一部は下記の論考、報告に成果として反映されているが、11月21日には武蔵大学で代表者・分担者の間で収集したアラビア語・漢語合璧の碑文の釈読に関する研究会を開催し、それをもとに共同で論考執筆作業を進めている。これは、従来の研究では十分に解明されていない初期の回民コミュニティのありかたに、複数の専門領域の研究者が共同して接近しようとする意欲的な試みである。
次に、2月26日~3月8日の期間に研究代表者と連携研究者(青木隆)の共同調査の形で、開封の2つのコミュニティにおける補完調査を行ったほか、22年度の調査地と目される山東省済寧と北京市通州(通州については既に北京滞在中の青木が下準備を進めていた)の回民コミュニティにおいて予備的な調査を行い、コミュニティの歴史と現状についての基本データを入手した。これらの準備調査は、22年度以降の本格的なコミュニティ調査に不可欠な作業である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] イスラームと儒教の距離-中国イスラーム思想の歴史 王岱與、馬注、劉智2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤実
    • 雑誌名

      アジア遊学 129号

      ページ: 31-44

  • [雑誌論文] 李贄-思想言語を獲得したムスリム知識人の先駆2009

    • 著者名/発表者名
      青木隆
    • 雑誌名

      アジア遊学 129号

      ページ: 45-60

  • [学会発表] 「大文化」によりそいつつ「小文化」をまもる-中国ムスリムの「経学」と「漢文イスラーム文献」-2009

    • 著者名/発表者名
      黒岩高
    • 学会等名
      第9回 日・韓歴史家会議 -文化:受容と発展-セッション1「大きな文化と小さな文化」
    • 発表場所
      韓国済州島
    • 年月日
      2009-10-31

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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