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2012 年度 実績報告書

エジプト初期国家形成期における穀物調理の専業化と集落の都市化

研究課題

研究課題/領域番号 21401033
応募区分海外学術
研究機関近畿大学

研究代表者

高宮 いづみ  近畿大学, 文芸学部, 教授 (70221512)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード考古学 / エジプト / 初期国家形成 / 穀物調理 / 専業化 / 都市化 / ビール
研究概要

本年度は、平成25年2月下旬から3月中旬にかけて、エジプト・アラブ共和国ヒエラコンポリス遺跡において、出土遺物の整理・記録作業を実施した。参加者は、高宮いづみ(研究代表者)、白井則行(研究協力者)、遠藤仁(研究協力者)の3名である。
平成21年度から平成23年度にかけて、本研究の助成を受けて実施した発掘調査によって出土した遺物(土器、石器、その他人工遺物を合わせて1万点以上)の整理作業を実施した。遺物の種類別に、下記のような資料整理と記録作成を行った。
<土器>出土コンテクストごとに、口縁部・底部・特徴的な土器片について全点基礎データを作成し、重要断片については実測と写真撮影を行った。胴部断片については、大型土器と中型土器に分けて、断片数のカウントを実施した。一部実測が完了しなかった。
<石器>出土コンテクストごとに、全点基礎データを作成し、重要個体については実測と写真撮影を行った。
<その他人工遺物>ほぼ全点の実測と写真撮影を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、平成22年度の現地調査中にエジプト革命に遭遇し、その影響を被ったものの、おおむね順調に進展している。
ヒエラコンポリス遺跡HK24B地区において、本研究の中心課題である大型穀物加熱調理施設の発掘調査をほぼ予定通りに終了しており、本年度中に出土人工遺物の整理と記録作業の大半が完了した。

今後の研究の推進方策

平成25年度(最終年度)に遺物の記録作業を完結し、ヒエラコンポリス遺跡集落域の分布調査と、その他遺跡における類似以降の比較観察を実施することによって、当初予定通りに研究が終結する予定である。
したがって、平成25年度には①発掘調査で出土した人工遺物の実測と写真撮影等の記録を完了させ、②ヒエラコンポリス遺跡集落域において、穀物の加熱調理に使用された大型施設の分布を、地表面の観察調査に基づいて推測し、③類似の遺構が検出されている同時期(初期国家形成期)の他遺跡において、遺構の比較観察調査を実施する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 古代エジプトのビール:醸造方法とその研究をめぐって2012

    • 著者名/発表者名
      高宮いづみ
    • 雑誌名

      酒史研究

      巻: 第28号 ページ: 11~18

    • 査読あり
  • [学会発表] エジプト初期国家形成期の大型穀物調理施設について2012

    • 著者名/発表者名
      高宮いづみ
    • 学会等名
      九州史学会平成24年度大会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      20121208-20121209
  • [学会発表] エジプト先王朝時代の加熱調理施設について2012

    • 著者名/発表者名
      高宮いづみ
    • 学会等名
      日本西アジア考古学会第17回大会
    • 発表場所
      筑波大学(茨城県つくば市)
    • 年月日
      20120608-20120609

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公開日: 2014-07-24  

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