研究概要 |
平成22年度は,マレーシア・クランタン州のアリン村,ルビール村,クアラ・コ村,およびトレンガヌ州のスンガイブルア村で,以下の調査を行った。 a) 適応戦略の現状と変化:センサス、食餌調査、生活時間調査、生体計測。 b) 自然環境の現状と変化:リモートセンシング、環境利用形態の調査、生敵調査、民族知識調査。 c) 社会環境の現状と変化:社会組織の地理的分布調査、マレーシア全国及び地域単位の法体系経済政策、社会政策に関する調査、他集団との関係に関する調査。 d) 社会経済状態の現状:クオリティ・オブ・ライフ指標の測定、経済的指標の測定。 スンガイブルア村の人口動態については,過去のデータと合わせて,学会で発表し,また論文として公表した。生体計測については,その一部のデータを他の集団との比較で学会で発表した。さらに,23年度に実施する他村のデータと合わせて発表する。食餌調査,生活時間調査,環境利用形態の調査、生産性調査、民族知識調査については,22年度調査分にデータをまとめたが,23年度中に発表予定である。なお,経年変化をみるために,平成23~24年度も引き続き調査する予定である。 c) およびd)の項目については,データの補足が必要であり,次年度以降も継続して調査を実施する。
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