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2011 年度 実績報告書

半島マレーシアにおける自然・社会的変化に対する狩猟採集民の適応戦略の多様性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21401037
研究機関岐阜大学

研究代表者

口藏 幸雄  岐阜大学, 地域科学部, 教授 (10153298)

研究分担者 河辺 俊雄  高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (80169763)
須田 一弘  北海学園大学, 人文学部, 教授 (00222068)
小谷 真吾  千葉大学, 文学部, 准教授 (90375600)
キーワード半島マレーシア / 狩猟採集民 / 環境変化 / 適応戦略
研究概要

マレーシア半島部に居住する先住民族であるオランアスリの一部を構成する狩猟採集集団の適応戦略の変化、特にその現代的展開を明らかにすることを目的とし,平成23年度は,a)適応戦略の現状と変化:センサス、食餌調査、生活時間調査、生体計測,b)自然環境の現状と変化:リモートセンシング、環境利用形態の調査、生産性調査、民族知識調査,c)社会環境の現状と変化:社会組織の地理的分布調査、マレーシア全国及び地域単位の法体系、経済政策、社会政策に関する調査、他集団との関係に関する調査,d)社会経済状態の現状:クオリティ・オブ・ライフ指標の測定、経済的指標の測定に関する調査を実施した。調査対象とした集団は,バテッ(クランタン州,サヤップ村およびアリン村)および,スマッ・ブリ(トレンガヌ州のスンガイブルア村とプルガム村,パハン州のスンガイクチン村)であった。これらマレーシア半島部の狩猟採集集団において、狩猟採集活動を現在も継続する者、マレーシアの社会システムの中に入り込み狩猟採集活動を完全に放棄した者、あるいはその中間にある者など、環境変化の中で多様な展開が見られるため,現在の世界システムの中で狩猟採集活動を行なう/行わないことについて、戦略の変化とこれからの展望を考察するため,以上の項目について,定量的、および定性的データを蓄積した。平成23年度は,以上の調査で得たデータを分析し,学会等で成果を発表した。なお,学会等の発表を基に論文を作成中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成21年度から開始した本研究では,年次計画とおり,ほぼ順調にデータを蓄積し,論文等を発表してきた。平成23年度は,年度中に論文を葉票できなかったが,学会等発表を基に論文を作成中である。

今後の研究の推進方策

平成24年度が,本研究の最終年度であり,研究目的達成のため,不足しているデータを洗い出し,平成24年度の調査で収集する。なお,4年間の成果の集成として単行本の出版を計画している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 狩猟採集民におけるモータリゼーション-マレーシア半島部バテッの事例から-2012

    • 著者名/発表者名
      小谷真吾
    • 学会等名
      第17回生態人類学会研究大会
    • 発表場所
      ニューサンピア姫路ゆめさき
    • 年月日
      2012-03-26
  • [学会発表] マレーシア・オランアスリにおける生業転換と人口動態2011

    • 著者名/発表者名
      小谷真吾, 口蔵幸雄, 河辺俊雄, 須田一弘
    • 学会等名
      第65回日本人類学会研究大会
    • 発表場所
      沖縄県立博物館
    • 年月日
      2011-11-04
  • [学会発表] 人口流動・生業転換と環境の相互関係に関する生態人類学研究2011

    • 著者名/発表者名
      須田一弘
    • 学会等名
      第65回日本人類学会研究大会
    • 発表場所
      沖縄県立博物館
    • 年月日
      2011-11-04

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公開日: 2013-06-26  

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