研究課題/領域番号 |
21401039
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
松本 誠一 東洋大学, 社会学部, 教授 (30181770)
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研究分担者 |
植野 弘子 東洋大学, 社会学部, 教授 (40183016)
後藤 武秀 東洋大学, 法学部, 教授 (90186891)
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 准教授 (20324676)
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キーワード | トランスナショナル・コミュニティ / 東アジア / 東南アジア / 地域間比較 / 境域 / 人口移動 / 宗教 / エスニシティ |
研究概要 |
本年度は、昨年度の会合で決定した各自の調査計画・内容をふまえて、メンバーはそれぞれ調査研究を実施した。代表者の松本、分担者の長津はともにサバティカル期間中であり、それぞれ韓国・日本間の境域、インドネシア・マレーシア・フィリピン国間の境域において比較的インテンシヴなフィールド調査を実施した。 連携研究者を含む各メンバーの主な海外調査は次のとおり。【東アジア】松本:韓国南岸島嶼を拠点とする韓国人の域外移住ネットワークと生活史に関する調査。植野・渡邉(連携研究者):台湾・沖縄間における第二次大戦前後期の越境移動ネットワークの持続性に関する調査。後藤:台湾における祭祀公業の越境的展開に関する調査。【東南アジア】長津:インドネシア・東南スラウェシ州などを拠点とする海民の越境漁業の展開、ならびにイスラーム知識人の国際ネットワークの在地社会への接合に関する調査。青山(連携研究者):フィリピン・ダバオ市のサマ人集落における越境的宗教実践の展開と社会的不平等の拡大に関する調査。なお、赤嶺(連携研究者)は、国内において、環境NGOによる国際的海洋資源管理とその国際ネットワークの展開に関する資料調査をおこなった。 その他、昨年に続き、各メンバーは対象地域の国境管理制度に関する一次資料を収集した。11月には、松本が代表を務める白山人類学研究会において、年次研究フォーラム「台湾をめぐる境域」を開催(場所:東洋大学)、松本と植野が成果を報告、後藤が漁業報告に対してコメントを加えた。同フォーラムの成果は、『白山人類学』14号において公表される予定である。
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