研究課題/領域番号 |
21401040
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
川田 順造 神奈川大学, 日本常民文化研究所, 客員研究員 (50107835)
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研究分担者 |
鈴木 裕之 国士舘大学, 法学部, 教授 (20276447)
鶴田 格 近畿大学, 農学部, 准教授 (60340767)
亀井 伸孝 東京外国語大学, アジア・アフリカ文化研究所, 非常勤研究員 (50388724)
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キーワード | 文化人類学 / アフリカ / 無形文化遺産 / 伝承共同体 / 社会変化 |
研究概要 |
研究代表者川田順造は、ブルキナファソ、旧モシ王国の歴史伝承を太鼓の音で語る「太鼓言葉」のうち、最もよく保存されている旧ワガドゥグー王朝と旧テンコドゴ王朝の事例、および、ベナンの旧ダホメー王国の歴史伝承を女性集団の歌と踊りで表す「コトジャ」を、いずれもユネスコの無形文化遺産として申請するために、遺産を支えているそれぞれの共同体の責任者と打ち合わせ、同時に川田も改めてそれぞれの記録をとった。研究分担者鈴木裕之は、西アフリカの音文化における、無形遺産として重要なグリオの「誉め歌」の基本形が、現代のギニア、コートジボワールの大衆歌謡の内に広汎に用いられていることを、現地調査によって明らかにし、国家の政策による変化およびその伝承共同体の現状について調査した。研究分担者鶴田格は、東アフリカ沿岸部のスワヒリ社会で、娯楽や通過儀礼に重要な役割を果たしてきたンゴマと呼ばれる、歌と踊りと打楽器演奏が組み合わされたパフォーマンスを担ってきた結社が、住民の移動、創立時のメンバーの死亡による世代交代によって、どのように変化してきたかを、無形文化遺産を支えて来た共同体の変容の事例として、現地調査によって明らかにした。研究分担者の亀井伸孝は、無形文化遺産として重要だがこれまで研究されて来なかった、アフリカにおける手話文化の事例研究の一環として、コートジボワールにおける音楽手話をとりあげ、とくにキリスト教教会の賛美歌を中心に現地調査を行った。
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