研究概要 |
(A)調査について 研究の最終年度であるため、これまで調査で訪問した研究機関および研究者にたいして、現段階での調査の進捗状況を報告し、調査した資料(史料)および撮影複写した写真の公開方法などについて、打ち合わせをおこなった。また、サンクトペテルブルグでは、継続して史料調査をおこなった。 (1)アメリカ合衆国国立自然史博物館(ワシントン,D.C.)においてR・ヒチコック関係資料の公開について打ち合わせをおこなった。とくに写真類、日記や書簡類に記された「民族学的情報」については、同自然史博物館がおこなっている被調査者側への「知的情報返還」活動との関連で議論することができた。また、スミソニアン文書館において、F・スター関連資料の有無について、最終的な確認をおこなった。スターの著書類のみ確認した。(2)国立スコットランド博物館(エディンバラ)において、N・G・マンロー関連写真、書簡資料の公開についての確認をおこなった。また、同館の新展示においてマンロー関係資料、写真の公開状況を調査した。RAI(ロンドン)において、すでにデジタル化されているマンロー書簡関連資料について、論文などでの公開について、確認をおこなった。なお、(3)ロシア国立民族博物館(サンクトペテルブルグ)において、V・N・バシーリエフに関係する調査日誌など良好な史料の存在が確認されたため、その一部に関して継続して調査をおこなった。 (B)研究成果の普及について 研究成果の一般への普及、とくに研究課題と関係する地域の方々への情報公開を、北海道開拓記念館(札幌市)および四季の館(日高管内むかわ町)においておこなった。
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