研究課題/領域番号 |
21401048
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田賀井 篤平 東京大学, 総合研究博物館, 名誉教授 (40011738)
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研究分担者 |
大場 秀章 東京大学, 総合研究博物館, 名誉教授 (20004450)
白石 愛 東京大学, 総合研究博物館, 助教 (60431839)
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (70313195)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | シーボルト / ビュルガー / ホフマン / 日本鉱物誌 / 日本植物誌 / 日本動物誌 / 江戸の自然 |
研究概要 |
江戸時代の後期に来日したシーボルトは、長崎に7年間滞在した。シーボルトは法制、歴史、芸術、民俗などの文化史的試資料や植物、動物、鉱物などの自然史試資料、また気候、測地データなど、あらゆる情報や標本を収集した。シーボルトコレクションは、このように、江戸時代の日本の文化、社会、環境などを物証できるただ一つ残されたコレクションとなっている。シーボルトは「日本植物誌」・「日本動物誌」とともに「日本鉱物誌」の出版によって「日本の自然の体系」を完成させることを意図していた。「日本鉱物誌」のために、標本収集と原稿執筆をビュルガーに依頼した。ビュルガーは極めて優秀であり、シーボルト追放後も代わりに日本に留まり鉱物・植物・動物標本の収集を行い、オランダに送り続けた。本年度はドイツ・ボーフム大学に収蔵されているシーボルト関連文書の調査から、シーボルトのオランダでの協力者で、後にライデン大学の初代日本語教授になったホフマンによる鉱物標本リストを見いだし、解読を行った。ライデンの鉱物標本とホフマンの標本リストを照合し、未発見の鉱物標本が300点以上存在することを初めて明らかにした。また、今まで筆者がわからなかった標本ラベルが、ホフマンの記述をコピーしていることを見いだし、ホフマンの鉱物コレクション形成への貢献を明らかにしたと同時に、ホフマンがビュルガーの記述を基にリストを作成したと考えられることから、ビュルガーの標本台帳が存在した可能性を明らかにした。また、フロラヤポニカの執筆に当たって用いた重要なタイプ標本がミュンヘンの植物標本館に収蔵されており、そのカタログ作りを推進した。更に、ライデンの民族学博物館の自然史関連標本の調査を行い、3種類の標本台帳の解読と標本の記載を行い、成果をカタログとして出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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