平成22年度はイギリスにおいて全国規模のCATIシステムを用いたRDD調査を実施した。 まず、年度はじめ(5月~6月前半)では、イギリスでのCATIシステムを用いたRDD調査方法論等の情報収集を行い、委託する調査機関とRDD調査方法の詳細な検討を行い、調査方法を決定した。その概要は以下のとおりである。 調査対象:イギリスに居住し国籍をもつ20歳以上(ただし調査は18-19歳も含める)の男女。 調査方法:イギリスでの調査は調査専門機関に調査を委託し、7月に調査を実施。 調査項目:各地域の人々の多面的・多次元な一般的意識構造(人間関係、宗教、教育、健康、家庭、etc.)や対人関係における「信頼感」などを含む「医療と文化の多次元的連関に関する統計科学的研究」で用いた質問を中心に社会格差に関する質問項目を勘案したフランスの調査票の英語版を作成。 9月以降は回答データのクリーニングを行った。以上の結果をもとに単純集計表を作成し、一次的データ分析を行い、第一次報告書としてまとめた。
|