研究課題/領域番号 |
21402007
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
迫田 久美子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80284131)
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研究分担者 |
松見 法男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40263652)
古本 裕美 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教 (80536326)
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キーワード | シャドーイング / 第二言語習得 / JFL / 運用能力 / アウトプット |
研究概要 |
3年間の研究を以下の三期に分けて報告する。 ◆第一期(2009)ニーズ調査期 海外の日本語学習者の実態を把握するために、各地域の教育機関を視察し、中等教育と高等教育のそれぞれのニーズを調査した。その上で、研究全体のグランドプランを策定し、2009年1月には研究関係者が広島に集合し、研究開始にあたっての研修を行った。 ◆第二期実践研究期 世界の各機関において、担当者によるシャドーイングの勉強と実際にシャドーイングを体験しながら、調査計画を立案し、パイロット調査を経て、本調査を実施した。まだ実践段階ではあったが、台北(台湾)で開催された国際大会で一部の成果を発表し、台中(台湾)では、メンバーの所属大学で本研究を基盤としたシンポジウムを開催した。 ◆第三期成果発表期 2011年6月の日本教育心理学会の大会を皮切りに、2012年3月のカナダ・トロントでのAATJまで、日本語教育関連、言語学関連の国内外の学会や国際シンポジウムにおいて、成果発表を行った。本研究により、シャドーイングによる人形劇、映像コマーシャルのアフレコなど、海外の日本語学習者のシャドーイングの画期的な取り組みが紹介された。具体的な発表内容については、論文・口頭発表の項を参照。 初年度2009年度、7カ国・地域から研究協力者が広島に集合しての国際セミナーの開始を皮切りに、この3年間、さまざまな研究会や講演会で招聘され、国内外の多くの方々に本プロジェクトに基づくシャドーイング研究で得られた成果を示し、日本語教育におけるシャドーイングの効果と実践を示した。
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