研究課題
本研究は、宗教組織、跨境民族などのトランスボーダーなアクターに注目しながら、環黒海地域の政治過程をひとつのマクロシステムとして分析することを目的としている。今年度は、7月に最初の研究打ち合わせ会議を東京で行い、澤江・松里のトルコ・シリアを股にかけたシリア正教会(反カルケドン派)の調査、佐原によるギリシャのブルガリア系ムスリムの調査、新免(連携研究者)によるヴラヒの研究など現地調査を旺盛に行った。3月にソウルで行われた第2回スラブ・ユーラシア研究東アジア・コンフェレンスでパネルを組織し、松里、新免が発表するなど、調査結果を迅速に国際化した。公刊業績面では、2009年3月「環黒海」国際シンポのペーパーの多くをワシントンのDemokratizatsiya誌上で特集として公刊させることにこぎつけた。廣瀬が、2008年に公刊した『コーカサス国際関係の十字路』により「2008年アジア太平洋賞特別賞」を受賞した。
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