研究課題
事業初年度は非常に旺盛に海外調査を行ったが、昨年度は7月26-31日にストックホルムで開催された中欧東欧研究国際協議会(ICCEES)において、英・米・ポーランドの第一線の研究者を招いて、「21世紀における宗教と人文地政学」という題でパネルを組織することに一定の予算を投入したので、現地調査の規模はやや縮小した。<研究会活動>12月に大阪で研究会を行い、佐原徹哉と新免光比呂が本事業の現地調査の結果に基づいて、それぞれブルガリアのムスリムについて、またヴラヒについて報告した。この会合で、事業完遂後の成果発表の方法について、また継続した共同研究の可能性についても検討した。<現地調査>8-9月、松里がロシアの非承認国家政策およびアルメニア使徒教会について調査するため、ロシア、アルメニア、ナゴルノカラバフに出張した。11月、新免が旧ユーゴスラヴィアにおいてヴラヒについて現地調査した。2月、松里からの委託に基づき、アルメニアの研究協力者であるアレクサンドル・マルカーロフ(エレヴァン大学副学長)が、グルジア、アルメニアの政治変動の比較研究のためグルジアで現地調査を行った。<海外での成果発表>上述のICCEESのほか、松里が台湾国立政治大学の国際シンポジウムに招かれ、「国家間体系に挑戦する跨境マイノリティ:半承認アブハジアにおけるミグレリ人、アルメニア人、ムスリム」という題で報告した。このペーパーは、Nationalities Papersに採択され近く公刊される。そのほか、新免がブカレスト大学に招かれて、「極東アジアと東南欧」のアイデンティティ比較を行った。<出版物>佐原徹哉が、Palgrave出版社より単著City in the Ottoman Empire,The:Migration and the Making of Urban Modernityを出版した。
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国際情勢紀要
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