研究課題/領域番号 |
21402017
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
保母 武彦 島根大学, 名誉教授 (70127497)
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研究分担者 |
富野 暉一郎 龍谷大学, 法学部, 教授 (70263499)
井口 隆史 島根大学, 寧夏大学国際共同研究所, 研究員 (70032604)
伊藤 勝久 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (80159863)
関 耕平 島根大学, 法文学部, 准教授 (10403445)
一戸 俊義 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20252900)
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 寧夏:内モンゴル:新彊 / 砂漠化防止 / 社会経済システム / 砂産業 / データベース構築 |
研究概要 |
(1)本研究の目的は、社会科学と自然科学の連携による「砂漠化の原因と対策の学際的研究」である。研究対象は中国の寧夏、内モンゴル、新彊の3自治区である。砂漠化と人間行動、社会経済システムとの関係は、砂漠化地域ごとに多様であるため、研究は、3自治区ごとの全体状況の把握と特徴ある地域の個別実態調査によって進めた。 (2)地域の個別実態調査のためのフィールド調査は、寧夏(9月)、内モンゴル(8月、11月)に実施した。現地視察のほか現地行政機関、砂漠化防止事業実施団体及びNPO等との意見交換を行い、各地域に関する基礎的な知見を得た。砂漠特性を活かした「砂産業J振興による砂漠化防止策のフィールド調査からは、今後の砂漠化防止方策に関する重要な示唆を得ることができた。 (3)研究期間の3年間に作成予定の『中国の砂漠化に関する地域別実態報告書』作成と文献レビューに向けて、調査対象とする3地域(寧夏、内モンゴル及び新彊)の砂漠化問題に関連する資料・データの収集・整理を実施した。文献収集と整理(一部翻訳)のために費やす所要時間が予想を超えることが判明したため,平成21年度に予定していた寧夏と内モンゴルに加えて,当初計画を繰り上げて新彊の文献収集・整理にも一部着手した。 (4)地域別の社会システム、自然科学データの収集整理とデータベース構築のために、調査対象3地域にある地元大学・研究機関の専門研究者及び3地域の砂漠化問題の専門研究者から成る研究協力体制の拡充を行なった。1月に北京で、これら専門研究者のワークショップを兼ねた打合せ会議を持った。このワークショップの成果は『2009年度調査研究報告と資料集』(117ページ、2010年3月)に収録した。
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