研究課題/領域番号 |
21402028
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
井草 邦雄 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (40341606)
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研究分担者 |
近藤 まり 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (60412805)
夏田 郁 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 専任講師 (60454972)
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キーワード | 一村一品運動 / 農村起業家 / アセアン / チェンマイ大学 / クランタン大学 / SDSI(マレーシア型一村一品運動) |
研究概要 |
平成21年度の研究は、その研究基盤の整備、研究協力機関とのネットワーク形成に重点をおき、資料の整備、研究協力者との連絡調整、対外セミナーへの参加、ワークショップの開催などを逐次行った。まず、研究代表者である井草は、マレーシアでのSDSI(マレーシア型一村一品)調査の実施を行ったほか、研究協力者と協力してマレーシア・クランタン大学でワークショップを実施(7月)、タイではチェンマイ大学を訪問して研究協力者と接触し調査の依頼と研究内容の打合せを行い、インドネシアではハサヌディン大学の研究者と接触、研究ネットワークの形成に務めた。また、同インドネシアでの「国際一村一品セミナー」に参加、調査報告を行った。また、国内では、アフリカ並びにアジアでの「一村一品運動」を研究しているJICA研究所の黒川研究員と研究情報の交換を行ったほか、「大分国際一村一品協会」の平松理事長と接触、国内外での調査協力を依頼した。 研究分担者夏田は、国内での一村一品運動の動向を調査するとともに、タイを訪問、タイでの一村一品の近況を現地調査を実施、また、近隣のラオスにおける一村一品運動とこれに関連する農村起業家のありようについて予備的な調査を行った。研究分担者近藤は、主として国内における一村一品的なアプローチによる農村起業家の起業動機や課題についての理論的な調査、特に農村女性の活動に焦点を当てた研究を進めた。また、フィリピンの一村一品運動について大学研究機関と接触し、研究ネットワークの形成を実施中である。 以上のように、平成21年度を通じアセアン主要国について各国キーパソンとの接触を通じて研究協力の約束と方法論の調整を行うことが出来、セミナー等を通じての研究ネットワークが深化できたと考えられる。平成22年度はこれらを踏まえ、本格調査の実施、各国代表者によるワークショップの開催につなげたいと考えている。
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