本研究の目的は、紛争後のリベリア社会において深刻化している薬物汚染の実態を調査するとともに、現地の関係者と協力しつつ、薬物依存症者のリハビリテーション促進のための方策を検討することである。リベリアの首都モンロビアを中心に、現地のドラッグユーザーへの聞取調査や文献調査を実施した。その結果、リベリアでの薬物依存者のリハビリテーション促進のためには、リハビリテーション施設の拡大よりもむしろ、当事者を中心としたソーシャルビジネスを通して、インカム・ジェネレーション活動の可能性を検討していくことが必要であると考えた。
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