研究課題/領域番号 |
21402041
|
研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
武田 信子 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00247123)
|
研究分担者 |
伏木 久始 信州大学, 教育学部, 准教授 (00362088)
中田 正弘 帝京大学, 教職大学院, 准教授 (20527345)
|
キーワード | 教師教育 / 教員の専門性 / コンピテンシー / 教師教育者 / 国際情報交換 / オランダ:スウェーデン / 国際研究者交流 / 成長モデル |
研究概要 |
平成21年度における研究は、研究開始初年度としての基盤作りに取り組んだ。 5月には、本研究に携わる国内研究者が一堂に会し、研究の方向性について確認すると共に、研究計画について共有した。 8月~9月には、本研究のテーマである、コンピテンシーモデル開発に関してモデルケースとなっているオランダの動向について、研究代表者、分担者を中心としたメンバーで視察を行った。コンピテンシーモデルの開発に主体的に取り組んだ研究者への聞き取りや、実際の運用現場である学校等も訪問し、モデルのあり方について包括的な視野での情報を得られた。 合わせて、欧州における教員の専門性、教師教育の動向についての現状を把握すべく、欧州教師教育学会に参加し、教師教育に携わる研究者と情報交換を行い、今後の協同研究に向けての協議を行った。さらに、スウェーデンの教師教育システムの改革について調査し、示唆を得た。これらの調査結果を、武蔵大学総合研究所紀要第19号に報告した。 これらの調査を通じて再認識されたのは、日本において教員の専門性やその育成について検討・議論していく土壌づくりの必要性である。 そこで、学校現場における教員養成・研修のとらえ方について、現職教員へのヒアリングを行った。また、当初、来年度以降に計画していた海外の教師教育研究者招へいの予定を繰り上げ、平成22年2月にオランダのアムステルダム自由大学講師Wim Westerman氏と「教員の資質に関する協会」アドバイザーFrank Jansma氏の両名を招へいし、日本からも大田堯氏、有馬朗人氏、玉井康之氏を招き、日本教師教育学会及び日蘭学会の後援を得て、武蔵大学にて教育関係者延べ数十名を集め、「教育再考」をテーマに2日間の国際シンポジウムを開催した。また、シンポジウムや、その後に教職課程履修学生を対象に実施されたワークショップ等を参考に、今後の日本の教育現場における教員研修、養成の具体的な方法についても検討した。
|