研究課題/領域番号 |
21403007
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 名誉教授 (50132709)
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研究分担者 |
門倉 昭 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (70185883)
細川 敬祐 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (80361830)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (20132714)
行松 彰 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (70260007)
小川 泰信 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (00362210)
小野 高幸 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10141996)
田口 真 立教大学, 理学部, 教授 (70236404)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 宇宙科学 / 磁気圏・電離圏 / 超高層物理学 / オーロラ物理学 / 極域科学 / 南極昭和基地 / アイスランド / 共役点 |
研究概要 |
オーロラ現象の南北半球間の対称性・非対称性の特性を定量的に明らかにすることを目的としている。2012年7月8-14日(期間①)に1名が、9月9-21日(期間②)に4名が、2013年2月24日-3月2日(期間③)に1名が、アイスランド観測拠点において観測機器の保守作業と観測を行った。期間①では、フッサフェル観測点において、8CH掃天フォトメータ(SPM)の受光部ヘッドと前シーズンの光学観測データの持帰り、及びイメージングリオメータ(IRIO)のデータロガー交換等を行った。期間②では、フッサフェル観測点において、室内観測機器の、母屋観測室から屋外コンテナ小屋への移設を実施・完了した。これにより良い環境条件の下で機器を運用出来るようになった。また、SPM、ナイトビュア型全天TVカメラ(ATV)、簡易型全天TVカメラ(Watec)の新シーズン用スケジュール組込みと自動運用開始、共役点オーロライメージャ(CAI)の運用ソフト更新、誘導磁力計の感度校正、オーロラ電波観測装置保守作業なども行った。チョルネス観測点では、誘導磁力計水平センサー2式の不具合対策と移設作業、Watecの自動運用システム更新などを実施した。期間③では、チョルネス観測点において、Watecの不具合対策、ATVの自動運用システム導入を、フッサフェル観測点において保守作業を、それぞれ実施した。また、アイスランド大学を訪問し、共同研究合意書の更新や研究打合せなどを行った。フッサフェル(チョルネス)観測点におけるオーロラ光学観測は、それぞれ、2012年9月10日(9月17日)~2013年4月24日(4月20日)の間実施された。取得されたデータは国立極地研究所極域データセンターの極域科学総合データライブラリーシステムにアーカイブされている。アイスランド-昭和基地共役点観測データを用いた論文3編が学術誌に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プロトンオーロラと電子オーロラのスペクトル観測を目的とした8CH掃天フォトメータや、長期間自動観測可能なWatec全天TVカメラシステムの導入など、現場観測機器やシステムの高度化は計画通りに進めてきており、SuperDARNレーダーとの同時観測データや、昭和基地との同時観測データなどのイベント数も増えてきている。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は本研究課題の最終年度にあたるため、フッサフェル、チョルネス両観測点での観測を継続すると共に、これまで得られたデータの整理・解析を進め、全期間の成果報告書をまとめる。また、次期計画に向けての検討を、関係研究者と共に進める。
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