研究概要 |
1)平成21年7月と12月の計2回モンゴルの首都ウランバートルにおいて大気の測定を実施した。夏期ウランバートルの4定点での揮発性有機化合物(VOCs),20定点でのppbレベルの測定を行った。冬期は、大気粉塵や降雪をサンプリングし石炭燃焼による煤煙の影響を主に調査した。その結果、ウランバートルにおける主要道路の大気測定の結果、夏期よりも冬期の方が高濃度の有機化合物濃度であった。GCMS測定の結果、高濃度の揮発性有機化合物(トルエン、ベンゼン、1、3ブタジエン、ジクロロメタン等)が検出された。この主要原因としては旧式の輸入車やトラック等の排気ガス装置の不備等が考えられる。 2)大気中粉塵濃度は、冬期において0.05~0.68mg/m^3の範囲にあり石炭燃焼灰からは水銀も検出され健康への影響を及ぼすことが懸念される。 3)ウランバートルの大気汚染について現地のJICAとの情報交換を行った。
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