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2011 年度 実績報告書

モンゴルの首都ウランバートルにおける環境汚染の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 21404004
研究機関都城工業高等専門学校

研究代表者

森茂 龍一  都城工業高等専門学校, 一般科目理科, 教授 (10182263)

研究分担者 濱田 英介  都城工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (70300663)
キーワードモンゴル / 環境調査 / 大気・水質・土壌
研究概要

平成21年7月から平成23年7月までの夏季および冬季にモンゴルの首都ウランバートル(UB市)において計5回の大気の測定を実施した。ウランバートル市内および郊外の4定点で揮発性有機化合物(VOCs),20定点でのppbレベルの測定を行った。市内20ケ所のVOCs平均濃度は、冬季で285ppb、夏季で240ppbである。大気中のVOCsは,市内の定点4地点の道路では高濃度のベンゼンやトルエンを検出した。トルエンの濃度は、冬季よりも夏季は4~5倍程度高い傾向にある。冬期には、大気粉塵や降雪をサンプリングし石炭燃焼による煤煙の影響を主に調査した。降雪のICP分析の結果4.9ppmのCdと4.6ppmのAsを検出した。粉塵濃度測定の結果、夏季は0.01~0.08mg/m3、冬季は0.13~0.41mg/m3であった。
これまでにUB市の大気は、日本の環境基準をはるかに超えた高濃度の揮発性有機化合物(VOCs)を含んでいることを明らかにした。さらに、冬期の降雪の化学分析を行った結果、水銀、カドミウム、鉛、ヒ素、クロム等の有害な重金属を検出した。さらに市内の数十か所で水道水の水質の分析を行った。平成21~23年度のこれら3年間のデータを分析し、ウランバートル市の環境汚染マップを作成し大気汚染状況の可視化を行っている。
平成22年度の大気調査によりウランバートル大気中に水銀が含まれていることを明らかにした。その後の3回の調査により冬季水銀濃度は、約5(ng/m3)であり夏季よりも高いことを実証した。大気中水銀濃度のマーカーとして市内の街路樹のマツに注目し、定点でのマツの葉の中の水銀濃度の調査も実施した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] モンゴル国ウランバートル市における各種住居の夏季室内温熱環境の実測調査2012

    • 著者名/発表者名
      小原聡司
    • 雑誌名

      都城工業高等専門学校研究報告

      巻: 46 ページ: 41-48

  • [雑誌論文] 草原の国モンゴルの大気汚染状況2012

    • 著者名/発表者名
      森茂龍一
    • 雑誌名

      財団法人みやぎん経済研究所 調査月報

      巻: 4 ページ: 2-9

  • [学会発表] モンゴルの首都ウランバートルにおける汚染状況の可視化2012

    • 著者名/発表者名
      森茂龍一
    • 学会等名
      第72回分析化学討論会
    • 発表場所
      鹿児島大学(招待講演)
    • 年月日
      2012-04-19
  • [学会発表] モンゴル国ウランバートル市の水道水水質について2012

    • 著者名/発表者名
      濱田英介
    • 学会等名
      日本水環境学会講演予稿集
    • 発表場所
      東洋大学(東京)
    • 年月日
      2012-03-14
  • [学会発表] Current Status of Water Quality and Availavility in Gobi Desert of Mongolia2011

    • 著者名/発表者名
      濱田英介
    • 学会等名
      The 4^<th> IWA-ASPIRE and Exhibition
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2011-10-05
  • [学会発表] モンゴルの首都ウランバートルにおける汚染物質の可視化2011

    • 著者名/発表者名
      森茂龍一
    • 学会等名
      日本分析化学会第60年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2011-09-15

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公開日: 2013-06-26  

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