研究課題/領域番号 |
21404008
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
矢田部 龍一 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (70127918)
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研究分担者 |
岡村 未対 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (50251624)
ネトラ バンダリー 愛媛大学, 理工学研究科, 助教 (10363251)
長谷川 修一 香川大学, 工学部, 教授 (00325317)
鳥居 謙一 愛媛大学, 防災情報研究センター, 教授 (60355956)
森脇 亮 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (10302952)
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キーワード | ヒマラヤ水系 / 土砂災害 / 洪水災害 / 地震災害 / 防災教育 |
研究概要 |
今年度に実施した現地調査を主とした研究内容と成果は次のようである。 ・ ネパール国とバングラデシュの水土砂災害関係の現地調査、資料収集、資料解析 ・ ヒマラヤ流域河川の水循環解析のための必要データ収集森林状況、降雨状況、河川流量など) ・ カトマンズ盆地の水資源賦存量解析のための必要データ収集 (降雨状況、各河川流量、地下水のくみ上げと地下水位の経日変化など) ・ カトマンズ盆地の電子地盤図作成(常時微動観測、土の動的性質把握、必要に応じPS検層) (地盤情報活用協議会を通して千本を超えるボーリング柱状図により作成、カトマンズ盆地の水資源賦存量解析にも水理地盤図を使用) ・ カトマンズ盆地での地震加速度波形観測開始 (市内数カ所での地震加速度波形の観測を通して、地震動解析の妥当性検討の基礎資料) ・ ネパール国とバングラデシュ国の防災教育の実情調査 (政府機関と大学からの情報収集、アンケート調査による実態把握) ・ ネパール国とバングラデシュ国の国家防災計画の内容検討 ・ ヒマラヤ地域地すべり・環境学会(仮称)の設立のための各種準備 これらの成果として、カトマンズ盆地の地震動解析のための電子地盤図は、ほぼ完成しつつある。また、平成21年11月には、ネパールの地震防災に関する国際シンポジウムをカトマンズで開催し、多くのデータ集積をはかるとともに、現地の研究者ネットワークを構築した。ただ、ネパールは電気事情が悪く、停電時間が長く現地観測データの収集に課題が残っている。
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