研究課題
平成21年度は、(アジア海域)ヴェトナム・ニャチャン周辺の海域で海洋生物サンプルの採集を行い、74検体の採集調査をおこなうとともに、ミクロネシア・トラック環礁および君島環礁(太平洋海城)において、142検体の採集調査を行った。平成22年度は、太平洋海域であるミクロネシア・ヤップ島周辺の海域において採集調査を行い、海綿・腔腸などの海洋無脊椎動物を中心に113検体の海洋生物サンプルを採集することができた。平成23年度は、太平洋海域であるインドネシア・マナド周辺の海域にて180検体の採集調査を行った。全期間(3年間)を通して、アジア・太平洋の4海域で500を超える検体を採集し、採集サンブルライブラリーとするとともに、各サンプルの一部を抽出して抽出物エキスライブラジーを作成した。調査研究チームは研究連携者である広島大学堀寛治教授(ヴェトナム・インドネシア)、北海道大学水産学部酒井隆一教授(ミクロネシア)のグループと合同で結成し、日本水中科学協会に所属するプロダイバーに潜水作業の安全確保および水中写真・ビデオの撮影を依頼した。ヴェトナムではVAST(Vietnamise Academy of Science and Technology)、ミクロネシアではミクロネシアカレッジ、インドネシアではサム・ラトランギ大学との共同研究により調査を行った。また、海外の共同研究先であるオランダライデン大学から海綿の生物学を専門とする研究者を招へいしてチームに加え、海洋生物のフィールドにおける生態調査を担当させた。調査対象とした海洋生物、調査場所および調査風景について、水中スチル写真および水中ビデオ撮影を行って記録に残した。調査採集した海洋生物サンプルについて、属・種名同定用サンプルを作成した。これらの資料をもとに海綿図鑑を企画している。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (3件) 産業財産権 (2件) (うち外国 2件)
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