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2011 年度 実績報告書

開発が進むアジア諸国への沿岸環境修復技術の発信

研究課題

研究課題/領域番号 21404011
研究機関広島大学

研究代表者

日比野 忠史  広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (50263736)

キーワード釜山新港 / 竜院湾 / ヘドロ浄化 / 石炭灰造粒物 / 技術移転 / 有機泥循環 / 環境保全
研究概要

日韓が協力して行った「釜山新港周辺の環境汚染に大きく影響を与えている有機物(浮遊物・堆積物)の循環に関する現地調査」および「数値計算による流れ場の再現と有機泥の輸送機構の数値実験」結果から、釜山新港建設のための埋め立て後、強閉鎖性海域となった竜院湾奥海域を環境修復実験域として選定した。この海域において効率的に底質改善を行うために必要な現地実験を計画し、平成24年度以降に現地実験を行うための西部海域の環境再生(底質改善)プロジェクトを立ち上げた。
本プロジェクトを実行するために、日本で先行して実施されている堆積有機泥の性状の異なる2つの海域における底質改善実証実験結果を参考にして、本海域に適した底質改善法を提案している。
本研究の最終的な目標は近代化するアジア諸国でヘドロ問題に対処できるヘドロ浄化技術を確立することであるが、日本と韓国で共同開発した技術をアジア諸国に発信する場を韓国釜山で得ることができた。
具体的内容:釜山新港の埋め立てにより強い閉鎖性となった竜院湾ではすでに有機泥の堆積が深刻化しつつあり、水質、底質環境の悪化が進行し、底質改善が必要な状態にある。しかし、日本の技術の海外での事業化では明確な方針と確実な成果が求められる。新港開発においても環境改善事業を進めるために、まず、竜院湾での底質環境改善が効果的に行われる実績が必要となる。本研究では竜院湾での底質環境改善の実証実験へ向けた方針を示すことを目的として、釜山新港(竜院湾)の流れ場や底質のヘドロ化の状況を把握し、日本で先行して行われている底質環境改善の成果を参照して、対象海域における事業計画を提案した。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 砂層間隙内における有機泥の残留で低下する透水係数の推定モデル2012

    • 著者名/発表者名
      TOUCH NARONG
    • 雑誌名

      土木学会論文集B1(水工学)

      巻: 68 ページ: 547-552

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 廃棄物リサイクル品を用いた底質改善手法の検討2011

    • 著者名/発表者名
      日比野忠史
    • 雑誌名

      土木学会論文集B3(海洋開発)

      巻: 67(CD-ROM)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 石炭灰造粒物層における底質改善効果の予測モデルの構築2011

    • 著者名/発表者名
      日比野忠史
    • 雑誌名

      土木学会論文集B3(海洋開発)

      巻: 67(CD-ROM)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Modeling of settling and deposition of suspended organic matter considering biodegradation2011

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Hibino
    • 雑誌名

      Coastal Engineering Journal

      巻: 53 ページ: 181-200

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 海底高間隙層内に形成される温度勾配と熱拡散係数の推定2011

    • 著者名/発表者名
      日比野忠史
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 67 ページ: 856-860

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 海底近傍に形成される高濁度水の物理化学特性2011

    • 著者名/発表者名
      上野耕平
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 67 ページ: 861-865

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 砂層内における有機泥の輸送に及ぼす浸透流量と間隙体積の効果2011

    • 著者名/発表者名
      TOUCH NARONG
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 67 ページ: 971-975

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 海底堆積有機泥に含まれる有機物の燃焼特性2011

    • 著者名/発表者名
      今川昌孝
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 67 ページ: 1156-1160

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Deposition Behavior of Mud in Sand Beds Under the Effects of Organic Properties2011

    • 著者名/発表者名
      Narong Touch
    • 雑誌名

      TRANSPORT IN POROUS MEDIA

      巻: 86 ページ: 531-546

    • 査読あり
  • [学会発表] 瀬野川河口干潟へ沈降・堆積する有機泥と海田湾奥部の有機泥の堆積特性2011

    • 著者名/発表者名
      今川昌孝、日比野忠史、山本民次、徳岡誠人
    • 学会等名
      第66回年次学術講演会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2011-09-09

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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