研究課題/領域番号 |
21404015
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 孝一 京都大学, 工学研究科, 教授 (40111942)
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研究分担者 |
河瀬 元明 京都大学, 工学研究科, 教授 (60231271)
中川 浩行 京都大学, 環境保全センター, 准教授 (40263115)
蘆田 隆一 京都大学, 工学研究科, 助教 (80402965)
長谷川 功 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (20346092)
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キーワード | 褐炭 / 改質 / 炭鉱 / 採掘 / 前処理 / 環境対策 / 自然発火 |
研究概要 |
本研究は、東南アジア地域や、オセアニア地域の褐炭産炭地における採掘、前処理、環境対策等の現況を調査することを目的している。本年度は、研究代表者、分担者に加え、他大学研究連携者、企業研究者らが、インドネシアの主要な褐炭炭鉱のひとつであるBerau炭鉱において調査を実施した。Berau炭鉱は東カリマンタンに位置する露天掘りの炭鉱である。同炭鉱では、パワーシャベルで採炭された石炭が大型ダンプで輸送され、粉砕された後、貯炭場へさらに陸上輸送されていた。雨水を含む採炭場に溜まった水を排出する際厳しい規制が設けられており排水処理を要することがわかった。露天掘りの跡地を池として利用し魚やアヒルを放して環境保全対策をPRしたり、炭鉱として使用された土地にアカシアやココアを植林して環境回復に努めたりと、環境への配慮を重要視していた。この炭鉱でも出荷に問題が生じて貯炭期間が長くなると自然発火が発生するとのことで、硫黄含量が多い石炭で湿度が高い時に発生しやすいという情報を得た。また、別途、神戸製鋼がインドネシア南カリマンタンの炭鉱で実証試験中の褐炭前処理プラント(UBCプロセス)を研究代表者、分担者、他大学研究連携者が視察し、前処理技術の課題などについて調査を行った。これら調査の他の活動として、タイにおいて、褐炭利用に関するセミナーを開催し、海外研究協力者であるJGSEEのメンバーらと情報、意見交換を行った。タイのJGSEEの研究協力者とは、昨年度からタイの褐炭を用いた前処理に関する研究を共同で実施しており、今年度も引き続き共同で研究を進めた。また、研究代表者が、トルコ等で開催された石炭に関する国際会議に参加し、石炭に関する最新の技術を調査した。
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