研究課題
基盤研究(B)
オマーンの山岳地帯に多数湧出する高アルカリ泉(pH11-12程度)において、高アルカリ環境で未解決な課題を有する様々なディシプリンの研究者が集結し、高アルカリ泉を作り出す地質学的条件とその地球科学・地球工学的インパクトの解明、高アルカリ環境に適応した微生物群集や動物種のスクリーニングとその適応機構の解明、自然が作り出したコンクリートの長期挙動とその生成に学ぶ二酸化炭素貯留法の解明等を目的した調査・研究を進めた。その結果、以下の内容が明らかとなった;1)高アルカリ泉を作り出す地殻ーマントル境界に発達したマントル延性剪断帯の構造とその発達、(2)高アルカリ環境における炭酸塩鉱物の生成とその速度式、(3)高アルカリ環境において生成する炭酸塩鉱物、特にアラゴナイトによって無機陰イオンの移行遅延、および前駆物質であるモノハイドロカルサイトの存在と特性の重要性、(4)高アルカリ温泉水のδD値は、これまで報告されている地表水として世界でも最も高い値を示し、高アルカリ泉の性状は超塩基性岩-水反応を反映した水質であったこと、(5)高アルカリ泉からの新規微生物遺伝子や炭酸塩形成候補菌の分離・同定、(6)高アルカリ泉の周囲に3種の淡水魚と1種の無尾両生類の棲息確認とアルカリ温泉水への適応機能、(7)高アルカリ泉周辺で生成している天然コンクリートの高強度コンクリートに匹敵するほどの高い-軸圧縮強度。
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