研究課題
当初の平成21年度の計画では、最初に相対重力計のアップグレードを実施する予定であったが、カナダにある重力計のメーカー側より、社内の事情によりアップグレードには半年近くの時間が必要との連絡があった。そのため、まず現有の相対重力計により、これまで精密重力測定を継続してきた滝上地熱発電所地域において重力測定を行い、続いてインドネシア・ジャワ島のカモジャン地熱発電所地域において、インドネシア大学と合同で1回目の精密重力測定を実施した。この測定では、総合地球環境学研究所より借り受けている可搬型絶対重力計を用いた絶対重力値の測定も並行して実施された。また平成21年度の計画では、ニュージーランド・北島のオハアキ地熱発電所地域における精密重力測定も予定されていたが、世界保健機関による新型インフルエンザの世界規模のパンデミック宣言、及び日本、ニュージーランド両国における流行を受け、同年度における実施を見送り、このための予算を平成22年度に繰り越した。このような経緯の結果、アップグレードのための現有相対重力計の重力計メーカーへの発送は、カモジャン地熱発電所地域の精密重力測定が終了した後に行った。アップグレードの完了は平成22年3月であった。平成22年度には、ニュージーランドの研究機関であるGNS Science及びオハアキ地熱発電所を運転するContact Energy社と合同で同地域の1回目の精密重力測定を実施した。
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Proceedings of 2010 Annual Workshop on Geothermal Reservoir Engineering, Stanford Geothermal Workshop
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