研究課題/領域番号 |
21405012
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
西田 治文 中央大学, 理工学部, 教授 (70156082)
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研究分担者 |
植村 和彦 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, グループ長 (50000138)
栗田 裕司 新潟大学, 理学部, 准教授 (60334645)
山田 敏弘 金沢大学, 自然システム学系, 講師 (70392537)
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キーワード | 古植物学 / 国際研究者交流 / チリ / 植生 / ゴンドワナ / 新生代 / 化石 / 南極 |
研究概要 |
本研究は、平成21-23年度に研究代表者が実施する海外学術調査「植物鉱化ゴミ化石を中心としたチリパタゴニアにおける南極関連植物相成立史の解明」(no. 21405012)による研究成果を発展させる目的で実施する海外学術調査で、平成21年度は,以下のようにチリ共和国内において現地調査を実施した。 1 現地調査概要 平成21年12月26日~平成22年1月27日の期間に、チリ南部のマゼラン州プンタアレナス近郊のリエスコ島付近及びフェゴ島、チリ中南部のプエルトモン周辺、及び中部のコンセプシオン周辺において、白亜紀最後期から新生代前半の植物化石採集と地質調査を行った。調査には、西田、植村、山田、寺田のほかに研究協力者として、福井県立恐竜博物館の寺田和雄主任研究員、及びチリ国内のLuis Felipe Hinojosa(チリ大学:プエルトモン、コンセプシオン担当)、Miguel Rancusi Herrera(コンパニア・デ・マリア高校)が参加した。栗田は採集資料を国内で分析する。総計約700kgの化石標本を採集し、チリ大学でHinojosaが研究を行う分を除く約300kgをチリ国家遺産委員会の輸出許可を得て船舶輸送し、現在横浜税関で通関審査中である。本研究では、チリ中・南部での含植物破片ノジュールの広範な地域における採集を主な目的としているが、併産する葉化石及び材化石も含め、十分な資料と地質情報が得られた。 2 資料の取扱い 送付資料は中央大学理工学部に到着後、各共同研究者,研究協力者に送付し、研究に供する。本調査と同地域で昨年度までの学術調査で採集した資料については、平成21年9月にスペインの国際学会で西田が報告を行った。 3 平成22年度は採集資料の解析を行うと共に、南極における同様の採集調査を予定している。
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