研究課題/領域番号 |
21405030
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松原 豊彦 立命館大学, 経済学部, 教授 (50165859)
|
研究分担者 |
大江 徹男 明治大学, 農学部, 準教授 (60409498)
千葉 典 神戸市立外国語大学, 外国語学部, 準教授 (80346692)
佐野 聖香 東洋大学, 経済学部, 専任講師 (40469094)
|
キーワード | 国際農産物市場 / 穀物需給 / アグリビジネス / バイオエタノール |
研究概要 |
2010年度は「国際農産物市場の転換のもとでの穀物の主要輸出国の需給見通しと多国籍アグリビジネスの経営展開」をテーマに研究を実施した。本研究メンバーによる研究会を2回開催した(平成22年5月30日、11月28日いずれも立命館大学にて開催)。代表者・分担者による海外調査は次のとおりであった。 松原は、カナダ・マニトバ州にて最近の穀物需給の変化、および需給見通しとアグリビジネス企業の経営動向について調査と資料収集を行った(平成22年8月17日から27日まで)。主な訪問先は、カナダ小麦局、マニトバ大学、および穀物エレベーターであった。 千葉は、米国・ミズーリ州、テキサス州にて国際食料需給の見通し、および多国籍アグリビジネスの近年の動向について調査と資料収集を行った(平成22年11月1日から9日まで)。主な訪問先は、ミズーリ大学食料・農業政策研究所(FAPRI)、サム・ヒューストン州立大学、テキサス州立大学であった。 佐野は、ブラジル・マットグロッソ州にて、セラードの大豆生産の見通し、大豆生産農家の経営実態および大豆加工企業・バイオディーゼル企業の動向について調査と資料収集を行った(平成23年2月5日から13日まで)。主な訪問先は、Fundacao do Rio Verde, BIPDIESEL, Brasil Foods、および大豆生産農家であった。 穀物の国際価格は2009年にいったん下落したあと、ロシア、ウクライナの旱魃被害などから2010年に再び上昇している。油糧種子は中国などの需要増加が継続していることから、高止まりが続いている。こうした需給動向のもとで、多国籍アグリビジネス企業が加工・物流施設に積極的な投資を行っていること、とくにブラジル、中国などにおけるその事業展開の分析が重要であることが明らかになった。
|