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2010 年度 実績報告書

中国内蒙古砂漠化/退行草原の草生回復と牧畜技術の改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21405033
研究機関筑波大学

研究代表者

石川 尚人  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教 (20202963)

研究分担者 志水 勝好  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (40261771)
永西 修  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所, チーム長 (20355069)
甘利 雅拡  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 独畜産草地研究所, 主任研究員 (10414723)
川村 健介  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (90523746)
キーワード内蒙古 / 過放牧 / 草・土壌成分 / 砂漠化 / 飼料成分 / 草量 / 草原退化 / リモートセンシング
研究概要

本プロジェクトでは複数の研究を同時進行しているので、ここでは本研究の最終目的である章-土-家畜のモデリングに直接関係する主要な結果の概要について述べる。昨年度までに、2000年の内蒙古を対象にして、6地域・5タイプ草原に内蒙古全域を分類し、それぞれの地域と草原タイプの草生産量や植生の特徴を明らかにした。その結果、同一タイプの草原においても地域により草生産量の違うことが明らかになった。そこで、今年度はこの同一タイプの草原における地域間差の原因となる要因が土壌成分にあるのか、あるいは、その他の環境要因(降雨や気温)にあるのかを調べた。調べた主要草原をTypical Steppeとして、Zone2,3および4において調査を行った。各地域のTypical Steppeの4地点の土壌中の主要栄養素の中で特に重要な窒素およびリンを、RQ-Flex計および近赤外線分析により、植物および土壌中の窒素を測定して調べた。その結果、同一タイプの草原の草生産量の地域間の差は、土壌中の硝酸態窒素やリンの違いによっては説明できなかったことから、気象の違いに由来することが示唆された。また、典型草原の中で草生産章の多いZone2の土壌中硝酸態窒素が最も低い値となったことから、現在、草の生産量を比較的高水準で保っている地域では、硝酸態窒素が不足し始めていることが示唆された。以上の成績から、今後内蒙古全域の草原退行が1960年代、1980年代および2000年代にかけてどのように進んだのかを解析する際には、地域をサブモデルとし、土壌モデル、草モデルおよび家畜モデルを構築して解析を進める必要があることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「SPOT-VGT」衛星画像を用いた中国内蒙古全域における11年間の植生変化モニタリング2011

    • 著者名/発表者名
      方媛
    • 学会等名
      2011年度日本草地学会
    • 発表場所
      宇都官大学
    • 年月日
      2011-03-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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