研究課題/領域番号 |
21405035
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
苅和 宏明 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 准教授 (70224714)
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研究分担者 |
有川 二郎 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10142704)
好井 健太朗 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 助教 (50421988)
森松 組子(吉松組子) 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90220722)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ハンタウイルス / げっ歯類 / メキシコ |
研究概要 |
メキシコにおける疫学調査:メキシコのげっ歯類が新規のハンタウイルスを保有することが明らかになったが、メキシコにおいて人のハンタウイルス感染症は報告されていない。そこで、平成24年度は、ハンタウイルスの感染によって急性呼吸促迫症候群(ARDS)患者の発生が起こっていないかどうかについて、メキシコのARDS患者の臨床検体についてハンタウイルス感染の検査を開始した。 ハンタウイルスの抗体検出系の開発: メキシコの野生げっ歯類が新規のハンタウイルスを保有することが明らかになったので、抗ハンタウイルス抗体をより高感度にそして簡便に検出するために、ハンタウイルスの組換え核蛋白質を抗原としたイムノクロマトグラフィー法を確立した。 メキシコのハンタウイルスとげっ歯類の遺伝子解析: メキシコで検出されたハンタウイルスとウイルスを保有していたげっ歯類のミトコンドリアDNAについての詳細な遺伝子解析を行った。その結果、メキシコで新たに検出された3種類のハンタウイルスである、Montano virus (MTNV)、Carrizal virus (CARV)、およびHuitzilac virus (HUIV)のうち、MTNVとCARVは、それぞれ、Peromyscus beataeとReithrodontomys sumichrastiを自然宿主とすることが明らかになった。また、それぞれのウイルスは宿主以外のげっ歯類にも感染していることも判明した。 メキシコのハンタウイルスに対するモノクローナル抗体の性状解析: MTNVの核蛋白質に対して作出された6種類のモノクローナル抗体は、げっ歯類を自然宿主とするハンタウイルスに対して広く交差反応性を示すことが判明した。また、これらのモノクローナル抗体は核蛋白質のN末端の非連続的なアミノ酸配列を認識していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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