研究課題/領域番号 |
21406015
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
市原 清志 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10144495)
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研究分担者 |
野島 順三 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30448071)
清水 慶久 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80403674)
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キーワード | 基準範囲 / 地域差 / 生理的変動 / 国際連携 / 多変量解析 / 標準化 / IFCC |
研究概要 |
平成22年4月ギリシャ(Corfu)で開かれた国際臨床化学連合(IFCC)代表者会議で、研究代表者が担当する基準範囲判断値専門委員会(C-RIDL)会議を開催、初年度(2009)に実施したアジア地域基準範囲設定調査について報告し、その方法論と成果について詳細な検討が行なわれた。同年7月米国臨床化学会年会(Anaheimの際に、第2回のC-RIDL会議を開催、第4次基準範囲設定国際調査を、対象地域を拡大して行うことを提案、先行調査の意義が十分理解され、承認となった。しかし、当初予定していた日本、中国、トルコ、米国の主幹検査施設の協力を得た調査の平成22年度内実施は、共通に用いるプロトコールの内容検討が不十分と判断された。そこで、プロトコールの改訂後、同年12月にドイツ(Munich)にて第3回の会議を、支援要請したIFCCの企業メンバーも交えて開催した。その結果、調査の成否は、世界各地で収集された基準値のデータを、共通のパネル血清の比較測定により適確に統合できるかどうかに依存するが、その点に特に企業メンバーから疑問が出された。そして、その方法論の妥当性を予備調査により確認することが求められた。2011年3月第4回のC-RIDL電話会議を開催、研究代表者が作成した、80名の健常者血清よりなるパネルを利用した予備調査計画書を提示、同調査を4月に実施することが承認された。また、本調査の実施は、その結果を確認した上で、2011年9月以降に行うこととなった。このような経緯から、平成22年に予定していた調査計画は延期となり、当初割り当てていた研究費を次年度に繰り越すこととなった。
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