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2012 年度 実績報告書

口腔がん多発地域における発がん予知と予防のためのバイオマーカー開発および研究

研究課題

研究課題/領域番号 21406030
応募区分海外学術
研究機関北海道医療大学

研究代表者

千葉 逸朗  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50250460)

研究分担者 安彦 善裕  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90260819)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード口腔がん / 噛みタバコ / アジア / 抗酸化剤 / がん予防 / 介入研究
研究概要

南アジアでは口腔がんが多発している。原因はこの地域で習慣となっている噛みタバコ (betel quid chewing) であることが明らかになっている。本研究の目的は、この口腔がんの発症を抑制するために、前がん病変(白板症、粘膜下繊維症)の段階でがん予防剤を用いて化学予防を行なうために予備調査を行い、大規模な介入研究の準備をすることである。まず、スリ・ランカの15カ所の病院において、前がん病変を有する患者約500名を対象とした。がん予防剤は、活性酸素のスカベンジャー(抗酸化剤)であり、発がん予防剤として知られ、すでに安全性、有効性の確立しているクルクミン (curcumin) を用いた。クルクミンを含有するチューインガム(特許取得済み)を用いて予備的介入研究を行った。経過観察中にがんを発症したり、受診しなくなった参加者は除外した。6ヶ月毎に現地を訪問し、経過観察するとともに患者教育、質問紙によるインタビューを行った。その結果、プラセボ群に比較して有意に病変の縮小をみた(2012年、米国がん予防学会にて公表)。また、病変の縮小は噛みタバコを止めることによって相乗効果が得られた。6ヶ月毎の継続的な観察の場において、口腔内を観察し、化学予防の効果が認められる者と認められない者より綿棒により非侵襲的に口腔粘膜より組織を採取し、p14、p15、p16のメチル化の有無や、チトクロームP-450の遺伝子多型を検索し、化学予防の効果との関連について検討しているが、まだサンプル数が十分得られておらず、解析には至っていない。
紅茶園の住民への口腔内診査とサンプル採取、インタビューは、気象条件などにより若干遅れたが、順調に進んでいる。前がん病変を有する者は約5%ほどに認められ、日本の状況に比較すると高くなっている。このコホートにおける介入試験が間もなく開始される。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Current evidence on atypical odontalgia: diagnosis and clinical management.2012

    • 著者名/発表者名
      Abiko Y, Matsuoka H, Chiba I, Toyofuku A.
    • 雑誌名

      Int J Dent

      巻: 2012 ページ: 518-548

    • DOI

      doi: 10.1155/2012/518548. Epub 2012 Jul 9.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lipopolysaccharide extracted from Porphyromonas gingivalis induces DNA hypermethylation of runt-related transcription factor 2 in human periodontal fibroblasts.2012

    • 著者名/発表者名
      Uehara O, Abiko Y, Saitoh M, Miyakawa H, Nakazawa F.
    • 雑誌名

      J Microbiol Immunol Infect

      巻: 12 ページ: S1684-1182

    • DOI

      doi:pii: S1684-1182(12)00166-1. 10.1016/j.jmii.2012.08.005. [Epub ahead of print]

    • 査読あり
  • [学会発表] Curcumin is an effective chemopreventive substance for betel quid chewer’s oral precancer in Sri Lanka.

    • 著者名/発表者名
      Itsuo Chiba et al.
    • 学会等名
      Frontiers in Cancer prevention and Research
    • 発表場所
      Anaheim, LA, USA

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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