研究課題/領域番号 |
21406031
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
南 克浩 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70346162)
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研究分担者 |
菅原 利夫 愛知学院大学, 歯学部, 客員教授 (10116048)
井村 英人 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤助教 (10513187)
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キーワード | 口唇口蓋裂 / 発展途上国 / 医療援助 / 評価 / ベトナム |
研究概要 |
日本を含め先進諸国は発展途上国に対して医療援助(経済的及び技術的支援)を行ってきている。われわれもベトナム社会主義共和国において口唇口蓋裂未治療患者に対する無償手術や現地医療スタッフに対する啓蒙活動を行ってきた。本研究では発展途上国において人的および資金的に効率のよい医療援助をおこなうために、施行した医療援助の費用対効果や今後の計画の妥当性図る指標を設けることを目的としている。 実施地域は我われがこれまでに医療援助活動を行ってきたベトナム社会主義共和国ニンビン省である。本年度はニンビン省における口唇口蓋裂を中心とした医療援助活動評価の基礎となる患者データベースの作成を行うことに重点を置いた。これまでわれわれが医療援助活動を行ってきたニンビン総合病院を受診し登録された患者の資料をもとにデータベースを作成した。 これをもとに現地調査を行った。21年度の現地調査を2月に予定したが、受け入れ医療機関の新築移転工事の進捗状況の変化により現地調査が延期となった。そこで4月末から5月にニンビン省を訪問し、疫学調査の打ち合わせ、登録された患者の再来状況や治療効果の調査および患者データベースの更新を行った。 また新たな事業展開のモデルケースとして考えているフートー省を訪問し、医療援助の潜在需要の予備調査を行った。また今後の需要予測を行うための資料の一つとして、先天異常発現率調査を行うため、臨床的によくみられる先天異常をリストアップし、総出生数と先天異常患者数を記録する調査票を作成した。
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