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2011 年度 実績報告書

文字列上のビット並列法を利用した高速木パターン照合アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500010
研究機関信州大学

研究代表者

山本 博章  信州大学, 工学部, 教授 (10182643)

キーワード木パターン照合 / 文字列パターン照合 / ビット並列アルゴリズム / XML
研究概要

平成23年度は,拡張擬似木パターン照合問題を,木のノードが記号列でラベル付けされた問題に拡張し,それに対するアルゴリズムを開発した.具体的には以下の2点に関する結果を得た.
(1)記号列をラベルに持つ拡張擬似木パターン照合問題に対するアルゴリズムの開発
XMLデータは,要素名をラベルとする木構造で表すことができる.すでに開発したアルゴリズムは記号をラベルとして持つ木構造に対するもののため,それらを記号列をラベルとして持つ木の照合問題へと拡張した.アルゴリズムは,まず,パターン木のラベルから,そのラベルを識別するオートマトンを作成し,ターゲット木からパターン木に一致する部分木を探すとき,ターゲット木のノードのラベルを,このオートマトンを用いて識別し,今までに開発したビット並列法を使って照合を行う.
(2)記号列照合のためのコンパクトな決定性有限オートマトンの開発
記号列をもつ擬似木パターン照合問題では,ラベルとなる記号列の高速な認識が必要となる.決定性有限オートマトンは効率的なパターン照合を実現するため,決定性有限オートマトンのコンパクトな実現方法について開発した.具体的には,双対型positionオートマトンと呼ばれるモデルを利用し,決定性有限オートマトンをコンパクトなビット列で表す方法を示した.今回の手法は,従来のものからさらに不要な情報を取り除いたものになっている.また,正規表現と呼ばれる一般的な文字列パターンに適用することができる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 双対型positionオートマトンを利用したコンパクトなDFA表現2011

    • 著者名/発表者名
      山本博章
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術報告
    • 発表場所
      名古屋大
    • 年月日
      2011-12-16
  • [学会発表] 記号列のラベルをもつ拡張擬似木パターンマッチング2011

    • 著者名/発表者名
      山本博章,宮嵜敬
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術報告
    • 発表場所
      函館
    • 年月日
      2011-09-06

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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