本研究代表者は、構文解析と文生成の問題を統一的に扱うため、「ほとんど線形な」ラムダ項の集合を生成する「文脈自由な」文法フォーマリズムに対して、与えられたラムダ項が与えられた文法によって生成されるかどうかを判定する問題をデータベース問い合わせ言語Datalogの問い合わせに帰着する手法をすでに開発していたが、本研究では、これを、与えられたラムダ項の集合と与えられた文法の生成するラムダ項の集合が空でない交わりを持つかどうかという問題に拡張することを試みた。ラムダ項の集合がある意味で「決定的な」データベースで表される場合に、Datalogへの帰着が成り立つことを示すことができた。これにより、入力として意味表現の集合を用いるgeneration as intersectionの問題をDatalogに帰着させることができた。
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