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2011 年度 実績報告書

文字列解析に基づくウェブソフトウェアの検証

研究課題

研究課題/領域番号 21500028
研究機関筑波大学

研究代表者

南出 靖彦  筑波大学, システム情報系, 准教授 (50252531)

キーワードソフトウェア / 情報基礎 / ウェブ / ソフトウェア検証 / プログラム解析
研究概要

文字列解析に基づくウェブソフトウェアの検証に関して以下の研究を行った.
(1)文字列解析を応用したクロスサイトスクリプティング脆弱生検査を,いくつかの観点から改良した.データベースと連携するサーバサイドプログラムの検査では,データベースのスキーマ及びデータを格納するプログラムから,データベースに関する制約を求めることで,これまでに比べ格段に精密な解析が可能になった.また,クロスサイトスクリプティング脆弱生の検査と反例生成の仕組みを,トランスデューサを用いて再構成し柔軟な検査を可能とした.これらの改良をPHP文字列解析器上に実装し,評価を行った.
(2)前年度にまでに行ったプログラミング言語で用いられる正規表現マッチングの意味論の研究をモナドやモナドトランスフォーマを用いて定式化することで,より洗練された意味論を構築した.モナドトランスフォーマを用いて意味論を段階的に詳細化することで,出力付きオートマトンの構成法の見通しの良い正当性証明を与えることができた.
(3)HTML5構文仕様を形式化する研究を行った.HTML5構文仕様は,スタックを用いた複雑なアルゴリズムとして自然言語により記述されている.本研究では,遷移の条件としてスタックの内容を正則言語で検査できる条件付きプシュダウンオートマトンとして,このアルゴリズムの形式化を行った.この形式化は,文脈自由言語のHTML5構文に対する妥当性検査アルゴリズムの設計の基礎となる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Translating Regular Expression Matching into Transducers2012

    • 著者名/発表者名
      Yuto Sakuma, Yasuhiko Minamide, Andrei Voronkov
    • 雑誌名

      Journal of Applied Logic

      巻: 10 ページ: 32-51

    • DOI

      DOI:10.1016/j.jal.2011.11.003

    • 査読あり
  • [学会発表] HTML5構文解析のプッシュダウンオートマトンを用いた検証2012

    • 著者名/発表者名
      森俊介, 南出靖彦
    • 学会等名
      第14回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ
    • 発表場所
      南紀白浜温泉むさし,和歌山県南紀白浜(ポスター)
    • 年月日
      2012-03-08
  • [学会発表] 抽象DPLLのIsabelle/HOLによる形式化と検証2012

    • 著者名/発表者名
      武井裕也, 南出靖彦
    • 学会等名
      第14回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ
    • 発表場所
      南紀白浜温泉むさし,和歌山県南紀白浜(ポスター)
    • 年月日
      2012-03-08
  • [学会発表] 文字列解析によるクロスサイトスクリプティング脆弱性検査の改良2012

    • 著者名/発表者名
      木村将人, 南出靖彦
    • 学会等名
      第14回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ
    • 発表場所
      南紀白浜温泉むさし,和歌山県南紀白浜(ポスター)
    • 年月日
      2012-03-08

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公開日: 2013-06-26  

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