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2011 年度 実績報告書

大規模分散組込みソフトウェア開発のための仮想ソフトウェア実行環境の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500040
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

中本 幸一  兵庫県立大学, 大学院・応用情報科学研究科, 教授 (70382273)

キーワードソフトウェア工学 / 高信頼性ネットワーク / ソフトウェア開発効率化・安定化
研究概要

研究の目的:大規模分散組込みシステムは多くのCPUや物理空間と制御を行うデバイスから構成されること,さらに大規模なネットワークシステムであることが特徴である.制御を行うデバイスには物理空間での物体,自動車や航空機を構成する部品,様々なハードウェアがある.一方,市場からは組込みシステムの開発コストの削減,より短期間での開発が要請されている.今後,より安全,より快適,環境に配慮したサービス提供のために,周辺車両も含めた多数のセンサーからデータ取得を行い,デバイスを制御することが必要となってくるため,組込みシステムは必然的にネットワーク化,分散化,大規模化してくる.
本研究の目的は,こうした大規模分散組込みシステムにおける高生産,高品質のソフトウェアの開発支援のために,CPUと制御対象デバイスのシミュレーション環境(本提案では環境シミュレータと呼ぶ)とこれらを統合させる分散プラットフォームの基盤技術の研究を行い開発することである.
実施内容:
(1)CPUシミュレータの研究:高生産,高品質の組込みソフトウェア開発を支援するCPUシミュレータをQEMUをベースに開発する.QEMU自身は仮想マシンジェネレータである.QEMUを選択したのは,ARMやSHなど既に多くのCPUシミュレーション機能を有する汎用的な仮想実行環境であること,シミュレーションが命令変換方式であり高速実行が期待できることである.平成22年度はTCGと呼ばれる共通命令コードを利用したQEMUを使ったNEC製のV850のCPUシミュレータを試作し,その評価を行った.特に共通命令コードの有効性を検証した.
(2)環境シミュレーション構築技術の研究:環壇シミュレータとして、制御システム設計で利用されているMATLAB/Simulinkをとりあげ、MATLAB/SimulihkとQEMUのCPUシミュレータとの結合方式を開発した。
(3)CPUシミュレータ、環境シミュレータを統合するプラットフォームとしてCORBAからWindows Communication Foundationを変更した。理由はインタネットを跨いだ分散プラットフォームを構築する必要があるからである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Geographically Distributed Virtual Test Environments for Distributed Embedded Control System using Model-based Design2012

    • 著者名/発表者名
      Yukikazu Nakamoto, Tadahiro Ito, Kenji Yabuuchi, Tatsunori Osaki
    • 学会等名
      Real-Time and Embedded Technology and Applications Symposium, Work-In-Progress Session
    • 発表場所
      Beijin, China
    • 年月日
      2012-04-17

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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