研究概要 |
ソフトウェア開発でのプログラミング工程において,ソースコードの複雑さを増加させるマイクロプロセスを検出するツールを作成した.本ツールはEclipseプラグインとして開発し,あらかじめ定義したアクションをプログラマが実施すると,Eclipse上に警告メッセージが表示されるツールである.例えば,ソースコードの複雑さを増加させる典型的なアクションはソースコードのコピーアンドペーストであり,開発者がコードのコピーアンドペーストをしたソースコード箇所には警告マークが表示されるシステムである.ソースコードを複雑にするアクションは複数個定義することができる.さらに,ソースコードを複雑にするアクションを検出するために,本ツールを利用して動的なソースコードの複雑さを計測するEclipseプログインと並行して利用した.その結果,「コピーアンドペースト」行動,「同じ個所を何度も修正」行動,「プログラムを単純に追加」行動がソースコードの複雑さを増加させる可能性が高いアクションであることがわかった.これらを危険なマイクロプロセスとして本ツールに定義することで,プログラミング中の危険なマイクロプロセス発生を自動的に検出することが可能となった.
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