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2009 年度 実績報告書

効率と省電力を考慮したアドホックネットワーク用適応型ルーティングプロトコル

研究課題

研究課題/領域番号 21500067
研究機関山形大学

研究代表者

小山 明夫  山形大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60315679)

キーワードアドホックネットワーク / ルーティング / プロトコル / 省電力 / ネットワーク
研究概要

本研究では,モバイルアドホックネットワークのための効率と省電力を考慮した新しいルーティングプロトコルを考案し評価することを目的としている.アドホックネットワークのルーティングプロトコルの研究分野で問題となっていることは,ノード情報の伝達のために発生する制御パケットの数を極力減らすことやスケーラビリティを持ち合わせたプロトコルを開発すること,さらにノードの電力消費を極力削減するプロトコルを開発することである.このようなプロトコルを実現できることは,今後アドホックネットワークを用いたアプリケーションプログラムを開発する上で非常に重要なものであり,アドホックネットワークの発展に貢献できる意義のある研究であると考える.
このような目的のもと今年度行ったことは,上述した問題を解決するために,できるだけ制御パケットの数を減らすことによりネットワーク性能を上げることやノードの電力消費を極力抑えてネットワークが長時間存続できるようにすることなどを実現するプロトコルの考案を主に行った.具体的には,従来手法で行っていた周辺ノードの情報を定期的に交換していた方法を改良し,ノードの移動時にのみノード情報の交換を行うことにより,制御パケットの削減を実現するプロトコルの考案を行った.さらに宛先ノードを探索する処理を経路情報の信頼度に応じて探索する方法を変えることにより,制御パケットの数を削減する方法を考案した.制御パケットの数を削減することにより,ノードの電力消費の削減も実現できると考えられる.考案プロトコルを評価するために実際にシミュレーションプログラムを開発し性能評価を行った結果,提案手法は従来手法であるZRPプロトコルやEZRPプロトコルより制御パケットの数を削減でき,遅延特性やスループット特性および省電力特性が優れていることを示した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 制御パケットを削減するアドホックネットワーク用ゾーン型ルーティングプロトコル2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤祐樹, 小山明夫
    • 学会等名
      情報処理学会東北支部研究会
    • 発表場所
      山形大学工学部
    • 年月日
      2010-03-05
  • [学会発表] MANET-Viewer : A Visualization System for Mobile Ad-hoc Networks2009

    • 著者名/発表者名
      A.Koyama, K.Kamakura, L.Barolli
    • 学会等名
      Proc.of BWCCA-2009
    • 発表場所
      山形大学工学部
    • 年月日
      2009-12-15
  • [学会発表] 中継ノードの最適化を図ったMANET用マルチキャストルーティングプロトコルの性能評価2009

    • 著者名/発表者名
      野俣政善, 荒井順平, 小山明夫
    • 学会等名
      情報処理学会DPS研究会
    • 発表場所
      産業技術大学院大学
    • 年月日
      2009-09-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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