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2010 年度 実績報告書

高品質・省電力を目指した次世代ピアツーピア型動画配信システム基盤

研究課題

研究課題/領域番号 21500073
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

松尾 啓志  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (00219396)

キーワード分散制約最適化 / DSTS / 解像度透過性 / 分散制約充足
研究概要

膨大なノードからなる分散制約最適化問題を解く場合、ダイナミックプログラミングによる解法が提案されている。しかし、木の探索時には、再帰的な処理が必要となり、メッセージ通信量が膨大となっていた。またメッセージ通信量を削減するためには、各ノードに大量のメモリが必要となり、トレードオフの関係が存在していた。そこで、必要なメモリ量およびメッセージ通信量ともに削減できる複数の手法の提案を行った。その結果、必要メモリを制限した環境で、ノード数が多い環境では、従来手法に比べて1/10から1/100のメッセージ数の削減が可能となった。また、P2P配信において、分散探索のコストを下げることも必須である。そこで、我々は疑似木を基本とする新しい分散探索問題の記述方法の提案を行った。現時点ではまだ基礎検討のみであるが、さらに改良を進めることにより、従来手法に比べて、柔軟な表現が可能となるとともに、さらに解の精度の向上も期待できる。さらに我々は、画像配信に於いて必要となるネットワークバンド幅の変動に対応するための新しい画像処理の枠組みとして、解像度透過性を有する画像処理記述環境Ravioiを開発しているが、演算量が多いことが問題であった。そこで従来汎用CPU上で実行していた変換処理を、近年計算機上にも標準に実装されるようになったGPU上で実行可能とするライブラリの開発を行い、CPU上で実行する際に比べて10倍から100倍程度の演算速度で実行可能なことを確かめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A Distributed Cooperative Model for Resource Supply Networks2011

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩
    • 雑誌名

      Proc.IAENG IMECS ICAIA 2011

      巻: 1 ページ: 7-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Distributed Cooperative Search Algorithm using Multiple Contexts and Pruning2011

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩
    • 雑誌名

      Proc.26th ISCA International Conference on Computers and Their Applications

      巻: 1 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ra Violi : a GPU Supported High-Level Pseudo Real-time Video Processing Library2011

    • 著者名/発表者名
      近藤勝彦
    • 雑誌名

      Proc.19th Int'l Conf.on Computer Graphics, Visualization and Computer Vision

      巻: 1 ページ: 39-48

    • 査読あり
  • [学会発表] 分散制約最適化問題の解法Max Sumにおける評価関数の緩和手法2010

    • 著者名/発表者名
      川東勇輝
    • 学会等名
      合同エージェントワークショップ&シンポジウム
    • 発表場所
      北海道富良野市
    • 年月日
      2010-10-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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