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2011 年度 実績報告書

高品質・省電力を目指した次世代ピアツーピア型動画配信システム基盤

研究課題

研究課題/領域番号 21500073
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

松尾 啓志  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00219396)

キーワードネットワークプロトコル / 動画配信 / 分散制約最適化 / 最小生成木
研究概要

従来アドホック的に行われてきた分散配送スケジューリング問題に対して、理論的な枠組みを構築することを目的とした。確率的分散制約最適化による資源割り当て手法を基本とし、動的問題に拡張することにより、理論に裏打ちされたピアツーピア型動画配信アルゴリズムを開発した。
まず、配信経路を、最小生成木として構築した後、次数制約付き最小生成木の最適化問題に定式化した。さらにこの定式化に基づき、厳密解放dd-mstを提案した。この解法は,各エージェントがメッセージ交換を伴う協調計算により,大域的に最適な厳密解を得る手法である.この解法は,関連研究で提案された電力網におけるフィーダツリー生成手法の基本的な枠組みを,分散DCMSTに一般化して適用するものといえる.
厳密解放では、最悪の場合、探索すべき最大の組み合わせはエージェント数に対して指数関数的に増加する欠点がある。そこで近似解法としてdd-mstの探索空間を削減する手法についても提案した。評価実験では,各エージェントの解探索において,ある程度の部分木を切り捨てて,組み合わせを削減する近似解法を用いて,探索空間を削減しつつ,ある程度の解の質を得ることができた.特に,部分木の辺の総コストと,次数の余剰数の最小値の両方に基づく優先探索を用いる手法の有効性が示された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 分散制約最適化問題の階層化と分散センサ網における観測資源割当て問題への適用2011

    • 著者名/発表者名
      太田和宏、松井俊浩、松尾啓志
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌

      巻: 26,No.6 ページ: 657-669

    • DOI

      10.1527/tjsai.26.657

    • 査読あり
  • [学会発表] 次数制約付き最小生成木を構成する分散協調探索手法の検討2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤翼、松井俊浩、松尾啓志
    • 学会等名
      合同エージェントワークショップ&シンポジウム(JAWS2011)
    • 発表場所
      熱海
    • 年月日
      20111026-20111028
  • [備考]

    • URL

      http://www.matlab.nitech.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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