研究課題
本年度の主な研究内容は自動的なスペースログデータを処理するプラットフォのさらに改善とスペースログアプリケーションを作ることです。今年度の主な研究成果は以下の通りです。1)昨年開発されたGUPSSプラットフォームは、リモートコンピューターからアクセスしたスペースログデータの有効化、異なる空間のスペースログの統合でさらに改良されました。このプラットフォームでは一般的なHTTPプロトコルが使用されているので複数の空間の統合やスベースログ情報のアクセスは、それぞれ一般的なWeb技術とWebブラウザを利用することで一様に処理できます。2)重要なスペースログ情報の1種にユーザーの位置情報があり、RFIDとセンサーを使用するだけでなく、以下の2つのアプローチがユーザーの位置を検出するために研究が進んでいます。1つは無線LANに基づき、ユーザーが携帯している無線LAN対応のデバイスから位置を検出する方法であり、もう1つは方位センサーと加速度を内蔵したスマートフォンを利用する方法です。3)スペースログを利用したアプリケーションの代表例として、薬の管理や投薬補助のために試作品が開発されています。そのアプリケーションは主に以下の3つの機能を提供します。1つ目はRFIDに基づいた薬の管理、2つ目はRFIDと無線センサーに基づいた投薬のモニタリング、そして3つ目が状況認識と意思決定に基づいた投薬補助です。4)これまでの研究ではユーザーのログデータからユーザーの活動情報を抽出してきました。現在では、ファジィ理論を用いた推論方法とマルチエージェントに基づいたデータマイニング技術で、室内で行われた個人の行動を識別するために研究を進めています。
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Journal of Information Science and Engineering
巻: Vol.27, No.1 ページ: 35-50