• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

擬似逆行列補題を用いた適応型ブラインド信号分離技術の開発とMIMO通信への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21500088
研究機関米子工業高等専門学校

研究代表者

河野 清尊  米子工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (90225376)

キーワード計算機システム / ネットワーク / モバイルネットワーク技術 / ブラインド信号分離 / MIMO通信
研究概要

本研究は,これまでの「ブラインド信号分離のための擬似逆行列補題とそれを用いた適応型超指数法」に関する理論的な研究成果をベースにして,
(1)ブロックベースへの拡張による適応型超指数法の高速化
(2)DSPリアルタイムシミュレータを用いたMIMO通信実験システムの構築
(3)適応型超指数法の実環境(MIMO通信実験システム)への実装と評価および改良
を行うことにより,第5世代(G5)移動通信で採用されるであろうMIMO(Multi-Input Multi-Output)通信におけるブラインド信号分離技術の確立を目的とするものである.
このうち,平成21年度は適応型超指数法の高速化とMIMO通信実験システムの構築を行った.
(1)適応型超指数法の高速化
各時刻の観測信号に対して処理を行うサンプルベースから,ある時間分の観測信号をまとめて処理するブロックベースへの拡張を行った.このブロックベースの擬似逆行列補題を用いた適応型超指数法のアルゴリズムを考案し,コンピュータシミュレーションによりその有効性を検証した.
(2)MIMO通信実験システムの構築
アジレント・テクノロジー(株)のオシロスコープ「DSO7014A」およびベクトル信号解析ソフトウェア「89601A」を導入することにより,DSPリアルタイムシミュレータを用いたMIMO通信の模擬実装実験と解析を行う「MIMO通信実験システム」を構築した.これにより,通信信号をDSPリアルタイムシミュレータ内で混合させ,適応型超指数法アルゴリズムにより実時間で分離し,分離結果を解析・評価することが可能となった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ブラインド信号処理の最近の動向:超指数法と固有ベクトル法2009

    • 著者名/発表者名
      河本満, 井上雄二郎, 河野清尊, 浅野太
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌A VOL.J92-A

      ページ: 276-285

    • 査読あり
  • [学会発表] 実時間信号処理システムを用いた音声信号の適応型ブラインド分離2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡慎二, 河野清尊
    • 学会等名
      第18回計測自動制御学会中国支部学術講演会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] サークルコードを用いた入力インタフェースとその応用2009

    • 著者名/発表者名
      村田大介, 河野清尊
    • 学会等名
      第18回計測自動制御学会中国支部学術講演会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2009-11-28
  • [備考]

    • URL

      http://www.yonago-k.ac.jp/denshi/stafflab/kohno/kohno/paper.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi