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2009 年度 実績報告書

楽曲の主題-変奏関係を分析・抽出する手法の研究と解析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21500092
研究機関筑波大学

研究代表者

平賀 譲  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (80165167)

キーワード主題-変奏関係 / 音楽構造解析 / 楽曲構造 / 音楽情報処理 / 変奏曲
研究概要

平成21年度は本研究課題の初年度であり、関連学会等に出席して関連研究の調査や関連研究者との意見交換を行い、また機材等の研究環境の整備を行う一方で、研究の基礎的部分の考察・検討と、試験的なシステム作成を行った。発表申込期限等の関係で、21年度中の研究発表には至らなかったが、年度内の発表申込・受理により、22年度において国際会議と国内研究会にて課題内容についての発表予定である。
具体的な研究内容として、21年度の研究計画に掲げた「楽曲パターンの記述形式の定式化と、それを操作するプロトタイプシステムの構築」のうち、前者を中心に研究を進めた。そのためにまず、モーツァルトのピアノ変奏曲を中心に、既存の楽曲において、どのような主題-変奏の関係があるのかの調査・分析に着手し、現在も継続している。現時点での結果として、対象とした楽曲の範囲では、手作業による分析で変奏の性格や特徴を抽出・分析しうること、また網羅的ではないが、変奏の技法にもいくつかの共通パターンのあることがわかった。その一方、これをコンピュータ上で操作できる形で表現し、実際にプログラムをインプリメントするためには、まだ理論的な検討・整備を要する点が多い。システム作成については、比較的簡単なパターンについて、累次性検出プログラムを試作し、現在その検討を行っている。
現在はまだ、具体的な成果を実現するには至っていない段階だが、研究を進めていく上での方向性や課題は明確になってきており、22年度以降の研究遂行に生かしていきたい。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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