• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

楽曲の主題-変奏関係を分析・抽出する手法の研究と解析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21500092
研究機関筑波大学

研究代表者

平賀 譲  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (80165167)

キーワード主題-変奏関係 / 音楽構造解析 / 楽曲構造 / 音楽情報処理 / 変奏曲
研究概要

平成22年度は本研究課題について、着手・構想についての研究発表を行い、また個別の研究を研究協力者とともに進めた。年度内執行経費のうち、旅費は研究発表のために、また物品費等は機材等の研究環境の整備のために支出したものである。研究内容については、「研究の目的」、「研究実施計画」に掲げた目標について、一定の成果を得た。これらの成果の対外発表については現在準備中である。
研究発表については、22年5月の音楽情報科学研究会において口頭発表を、また8月のICMPC1(音楽知覚認知国際会議:米シアトル)にてポスター発表を行った。いずれの発表でも、研究の全体構想及びその時点での進捗報告を行い、関連研究者からポジティブな評価と有益なコメントをいただき、今後の研究の進展について大いに参考になった。
本年度の具体的な研究内容として、22年度の研究実施計画に掲げた「変奏曲データから特定の音列パタヲンを網羅的に抽出するシステム」、「楽曲の階層構造を解析し、中核となる構造音を抽出するシステム」等、研究全体の部分機能を実現するシステムについては一応の実現に至った。前者は変奏中の、主として表層的な音列パターンを20数種に分類・整理し、それを楽曲データから自動抽出する機能を、後者は楽曲をグループに分節し、異なる抽象化のレベルでグループ間の類似性検出を行う機能を実現したものである。
これらは主題・変奏関係の解析という研究全体の目標に照らして有用な進展をもたらすものではあるが、部分的な成果にすぎず、まだまだ実現すべきことは多い。これについては23年度の研究において、より総合的かつ高機能のシステムの実現を目指したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 楽曲の主題・変奏関係の構造解析手法の研究2010

    • 著者名/発表者名
      平賀譲、下嵜ゆり
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告(音楽情報科学:MUS)

      巻: 2010-MUS-85(5) ページ: 6

  • [学会発表] A Formal Framework for Representing and Classifying Theme-Variation Relationships2010

    • 著者名/発表者名
      Yuzuru Hiraga, Yuri Shimozaki
    • 学会等名
      11^<th> International Conference on Music Perception and Cognition (ICMPC11)
    • 発表場所
      Univ.of Washington, Seattle, USA
    • 年月日
      2010-08-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi